ドラマ最終章第一幕。
運命を握る、アトレチコ戦がやってきた。
2006/07シーズンのリーガ・エスパニョーラも、泣いても笑っても残りあと4節です。バルサ、マドリー、そしてセビージャ。カンペオンを狙う3チームにとっては、絶対に失敗は許されない極限のマッチレース。この時点での失敗はすなわち優勝レースからの即時脱落を意味し、これまでの約9ヶ月に及ぶ頑張りが夢と散ることとイコールになってしまいます。ベティス戦、終了間際の“ウッカリ”は、バルサにとってあまりにも高い代償となりました。完全に“貯金”を失ったバルサに残された可能性は、最後の4試合で12ポイントを獲得すること、これしかありません。その第一弾がカルデロンでのアトレチコ戦というのは、バルサにとって幸か不幸か。ここはポジティブに捉え、勝つことによるモラルのターボジェット化を期待することといたしましょう。
◇渦巻く“因縁”
今夜スペイン現地時間17時(日本時間24時)より、今後のタイトル争いの行方を非常に大きく左右する“極限の6時間”がスタートします。まずは先陣を切ってリアソールにてセビージャが戦い、19時からはウエルバでレアル・マドリーが、21時からはカルデロンでバルサが試合を行う。首位がほしければ勝つしかなく、失敗を犯した時点でそのチームはレースから大きく後退することを余儀なくされる、そんな考えるだけでプレッシャーを感じてしまうような、ファンとしては堪らないシチュエーションです。ここで意味を持ってくるのは、我らがバルサが、この興味あふれる6時間の“大トリ”を務めるという点。マドリーが勝とうが負けようが、あるいは引き分けようが、バルサに勝利以外の選択肢がないことに変化はありません。しかしそこにアトレチコさんの思惑が微妙ではあっても絡んでくることを勝手に想像すると、よりこのゲームを楽しめるでしょう。
「勝つことしか考えてないよ。マドリーのことは、どうだっていい。バルセロナにとってリーガ制覇が重要であるのと同じように、僕らにとってヨーロッパ戦出場権は重要やからね。僕らもバルサに負けないくらい、この試合に多くのものが懸かってるんや。僕らには僕らの懸案があるわけで、僕らはそのために全力を尽くす。どこが優勝しようと、僕らは気にしてない」。これがヒザの大怪我で今シーズンを棒に振ることになってしまった、マキシ・ロドリゲスのバルサ戦に向けたコメントです。まだ彼はピッチでチームを助けることは出来ませんが、ハートは常に仲間たちと共にある。ライバルである白組を後押しすることになっても、まずは自分たちの勝利を本気で目指すという言葉に偽りはないでしょう。期待はしてしまいますが、現実問題としてアトレチコが“気心”を加えてくれるなんてことは望めません。
アトレチコは現在54ポイントで6位で、7位は50ポイントでレクレアティーボ。メレンゲ戦でのレクレの頑張りを期待したいところですが、仮にレクレが“金星”を挙げるとなると、アトレティコの本気度はさらにアップする。それがなんとも悩ましい |