怒りのエネルギー変換。
不甲斐なさに腹が立つなら、行動を変えてみよう。
2007年5月13日、現地時間20時45分頃。完全なるウッカリミスからソビスに痛恨の同点ゴールを叩き込まれ、“ゴールアドバンテージ”によってレアル・マドリーに首位を明け渡すことになったバルサに対し、スタンドからはラポルタ時代初となるパニョラーダが行われました。スタジアムに舞う白いハンカチ、鳴り響く鋭い指笛の音。過去3年、バルサに対してファンがこれほどに厳しい態度を示したことはなく、結果を残せなかった不甲斐ない自分たちへの怒りと相まって、選手たちはきっと眠れない夜を過ごしたことでしょう。そして一夜明けた昨日のラ・マシアでの練習。選手たちの表情にはほとんど笑みはなく、きわめて真剣なムードの中でのセッションとなっています。その内なる怒りをパワーに変え、奇跡を呼び起こすことが出来るかどうか。まずはこの一週間、様子を見させていただきましょう。
◇ロッカールームでの爆発
昨日のセッションは試合翌日のため、筋肉疲労を取り除くための回復メニュー中心となっています。いつもならジムでの調整を行っていそうなロナウジーニョも、さすがに今回は他のメンバーと共に参加。ライカーと選手たちはまず最初に少し話し合い、その後ストレッチ、ロンド、ダッシュなどのメニューをこなしました。先発メンバーは30分ほどでセッションを終えてロッカールームへ。ベンチ組はさらに2チームに分かれてのミニゲームをこなしています。こういったところは、いつもと同じ。ライカーからの叱責があったなど、特にこれといってニュースになるようなことはありません。ひとつ異なっていた点、それは選手たちの表情に笑みがなく、何人かの選手は明らかに不機嫌な顔をしていたのだそうです。ちなみに昨日も怒りに燃えたファンが30人ほど練習場を取り囲み、選手たちに向かって野次を飛ばしていた模様。気持ちは分かりますが、ほどほどにということで。
また、本日付のムンド・デポルティボ紙によりますと、ヘタフェ戦終了後のロッカールームはなんでも、かなりの“不穏なる”空気が漂っていたのだそうです。一番怒りの炎を燃え上がらせていたのが、(やっぱりこの人)デコ。彼はロッカーに戻るや否やフルーツやボトルを床に投げつけ、そのあたりを蹴ったりして荒れていたのだとか。あと数分で勝利を手にしていたところで、集中力の欠如からゴールを決められたことが、どうにもこうにも我慢ならなかったのでしょう。さらにデコは負けに等しい引き分けにも“普通”にしている選手に対し、詰め寄るシーンもあったのだそうです。生まれついての負けず嫌い、熱い男デコ。
デコのほかにも、プジョルは目に涙を浮かべていたり、イニエスタはその涙が零れ落ちるのを我慢し切れなかったり。ピッチで気持ちの入ったプレーを見せていたエトーなども相当にカッカきていたに違いないのですが、今回はいつぞやの“事件”とは異なり、ただ不満足な表情を浮かべるにとどまっています。いずれにせよ、シーズンを左右する |