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2007年5月11日

4-0:赤っ恥、ダメージ大!

 

目を疑いたくなる、あり得ない負け方。

2006年5月17日は、バルセロニスタにとって忘れられない一日でした。サン・ドニでヨーロッパの頂点に立ち、アスールグラナのユニフォームにこれ以上ない誇りを感じたあの日。あれから約1年、バルサは同じチームなのかと疑問符をまとめて100個くらい付けたくなるような、無様な変身ぶりを見せてくれています。カンプノウでの第1戦を5-2で勝利し、敵地での第2戦は引き分けはおろか、2-0で負けても決勝進出という状況で、まさかの4-0・・・・。ライカーが前日語っていた、献身の精神はどこへいったのか。この敗北は逆転優勝へと執念をぎらつかせる首都方面を歓喜させるだけではなく、バルサ周辺の空気にこれでもかというくらいに打撃を与える、とてつもなく痛いものとなるでしょう。これはこの先に待つ嵐の前兆ではないか、そんな気さえしてきます。

 

◇失った誇り、忘れられた教訓

9年ぶりとなるコパの決勝進出、そして国内ドブレッテ達成というバルセロニスタの夢は、あっけなくヘタフェの地にて潰えました。ベルナベウでバルサイムノを満喫するという素晴らしいシーンも、いつか分からない未来までお預け。バルサが手にしたものは巨大な敗北感、そして青エンジのシャツを着ているだけでは試合に勝てるわけがない、というごく当たり前の教訓でした。その教訓は昨年8月、モナコにてセビージャに惨敗した時点、あるいは12月の横浜でインテルナシオナルに敗北した時点で手にしていたはずでしたが、活かせなければ意味はありません。このコパ敗退によってバルサの06/07シーズンが終了したわけでは、決してありません。バルサにはまだリーガ制覇の可能性が残されています。しかし3連覇を達成しようが出来まいが、この4-0はバルセロナにとってひとつの転換点になる。それは間違いなさそうです。

ライカーは試合前、「言い訳は存在しない」と語っていました。第1戦を5-2で勝っていたのです。当然のことでしょう。なのに、バルサはヘタフェの気合の前に成す術なく敗れ去ってしまった。たしかに3点差のリードを付けてしまったことが、チームに「普通に勝てるでしょ」という空気を生んでしまったのかもしれません。むしろ1点差だったほうが、バルサにとっては良かったかもしれない。しかし点差が何点であろうとも、選手たちにはアスールグラナのシャツを着るということの意味を、もう一度考え直してもらいたいところです。このシャツに袖を通せるのは、世界広しといえども20数名だけ。フットボル選手の多くが憧れ、カンプノウという最高の舞台でプレーできる喜びと、巨大な名誉と多額の報酬を手にする代わりに、責任というものは果たさなければなりません。少なくとも、その姿勢だけでも示してもらうというのが、最低限のソシオへの務めでしょう。

 

◇届かなかった警告

このゲームを迎えるにあたり、たしかにメディアやファンを含め、「負けるはずがない」という過信はありました。いつものようにドタバタ劇があるにしても、まさか3-0以下の結果で負けることはないだろうと。少なくとも、決勝への切符は手にしてくれるだろうと。前日の会見でライカーは「警告」という単語をしきりに使用していました。油断すると、ヘタフェに足をすくわれると彼は警戒感を発していた。それでもなお、チームにはその危機感が伝わらなかったのでしょう。クラブ、ファン、メディア、そしてテクニコと、そういった意味での過ちはあります。しかしいかに周囲の空気が浮ついていようとも、ピッチでプレーする選手たちまでもが緩んでしまってはどうしようもない。ゲームが始まってしまえば、すべては選手たちに委ねられます。あとは彼らのプロフェッショナル精神、勝利への姿勢に懸かっているのです。

コリセウム・アルフォンソ・ペレスでの選手たちのパフォーマンスに、ポジティブな要素など見受けられなかったそうです。デフェンサたちには一丸となって相手攻撃陣と戦おうという気迫がなく、序盤からあっぷあっぷ。最終ラインへの負担を減らすのが仕事の中盤では、一切パスの出所へのプレスをかけることなく、かといって自分たちでボールをコントロールすることもない。デランテロにいたっては、グラウンドにいたのかどうかも分からないという惨状だったようです。要するに、あらゆる面においてヘタフェの勝利への執念に圧倒されたバルサのスター選手たち。この大事な局面にきて、この“体たらく”なのですから、もはやどのような批判を浴びようとも仕方がないでしょう。フットボルというスポーツは、チームが一丸となってこそ意味がある。それはヘタフェが証明していますし、どうもバルサの選手たちは“一体感・団結”という言葉や精神を忘れてしまったようです。

この敗北は、今後のチームに巨大な影響を及ぼすことになるでしょう。本当にこれで目を覚まさなければ、後はありません。いわばこれが、最終警告。この最後のビンタからも教訓を得られないのであれば、シーズン最後にメレンゲが笑うのを横目で見ながら、チーム大刷新ということになっているかもしれない。バルサの失態によって、マドリーはさらに勝利を確信しているはず。モラルの差は歴然としており、これを埋めるには最高レベルの意識変換が求められます。バルセロニスタは悲観的といわれますが、これではそうならざるを得ないという悲しさ。次のベティス戦は、もう2日後に迫っています。この短い期間で、果たしてどれだけ選手たちがモラルを取り戻してくれるのか。まったく安心など出来ませんが、信じるしかありません。求む、リアクション。

 

 

 

 

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