9年ぶりの決勝へ向けて。
ヘタフェを下せば、決勝でセビージャが待っている。
決勝進出32回、そのうちの優勝回数は大会最多の24回。それが“コパ王”の異名を持つ、FCバルセロナの国王杯での成績です。しかし近年は早い段階での敗退や、天敵サラゴサの存在により、優勝はおろか決勝まで駒を進めることもできないというのが、“王”の寂しい現状です。最後にバルサがコパのファイナルへと進んだのは、今から9年前の1998年まで遡らなければなりません。このシーズンはバン・ガール監督の下、見事歴史的ドブレッテを達成しており、ライカー・バルサとしては是非ともその再現といきたいところです。カンプノウでの第1戦は、5-2で文句なくバルサが勝利。決勝ではすでに、セビージャが待っています。決勝の地ベルナベウでイムノを響かせるために、まずはきっちりと切符を手にしてもらいましょう。
◇大逆転を狙うヘタフェに、油断禁物
4月18日のヘタフェとのコパ1/2ファイナル第1戦、愛するバルサを応援するため、平日の21時という厳しい時間帯ながらもカンプノウを訪れていたファンたちは、満足して家路に着いたことでしょう。スコアが5-2という派手なものになっただけではなく、リオネル・メッシの末永く語り継がれるであろう超絶ゴラッソを幸運にも目撃することになったからです。いつもの悪い癖で2失点を献上したのは余計でしたが、攻撃陣に運があり、終わってみれば5得点。敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでの第2戦が残っているとはいえ、3点のリードがあれば、番狂わせの可能性はほぼナイと考えて間違いないでしょう。バルサ選手たちはただ、集中力を切らさないようにだけ気を配り、任された仕事をこなしていけばいい。知将シュスターといえども、この状況をひっくり返すのは容易ではありません。文字通り、“奇跡”が必要となるでしょう。
自分たちのチームを相手に、全世界を驚かせる12秒の魔法を演じたメッシに対し、ヘタフェの観客たちがどのようなリアクションを示すのかというのは興味ぶかくありましたが、残念ながらそれを確認することはできません。フランク・ライカーは今回の遠征に、メッシを参加させていないのです。チームは週末(3日後)に重要なリーガ戦を控えており、主力であるレオに余計なリスクを負わせる必要はない。ヘタフェのリベンジに敢えてさらすことはないですし、3点のリードがあるなら尚更です。さらにライカーはチュラムとモッタを召集メンバーから外し、デコとマルケスは負傷中にて遠征には参加していません。
3点差という状況は、ヘタフェにとってはほぼ絶望的です。しかしクラブ史上「またとないチャンス」を手にしている彼らは、決して諦めることなく戦いを挑んでくるでしょう。気を許すと、取り返しのつかないことになりかねません。スタジアムは満員となるでしょうし、自分たちのチームを勇気付けるため、あらん限りのプレッシャーをバルサに与えようとしてくるはず。バルサに求められるのは、できるだけ早い段階で、勝負を決定付けるゴールを突き刺し |