“ボージャン熱”継続中。
久々に登場した、高揚させてくれるカンテラーノ。
“4番”を呼ばれるセントロカンピスタの輩出を、これまで得意としてきたバルサカンテラに、ついに登場した本格派ゴールハンター、それがボージャン・クルキックです。下部カテゴリーの得点記録を次々と塗り替え、今季わずか16歳にしてBチーム昇格。幾度となくバルサBの危機をそのゴールによって救ってきた彼でしたが、ほとばしる才能はそれだけに止まらず、カイロでの親善試合ではトップチームデビュー&初ゴールまで達成してしまいました。期待の超新星が“期待以上”の活躍を見せたことで、バルサメディアは大盛上がり。2日が経過しようとも、その興奮の余韻は収まろうとはしていません。
◇いよいよ、Aチームが近づいてきた
それがたとえお祭り親善試合とはいえ、わずか16歳でバルサトップチームのゲームに出場し、得点まで決めてしまうなんて離れ業をやってのける選手など、世界広しといえどもそう多くは存在していません。その可能性に気付き、ボージャン・クルキックを先発起用したフランク・ライカーの決断は大正解でした。まだ一部の熱心なクレしか名前を知らなかった少年は、一夜にしてバルサのアイドル候補生へとランクアップ。ちょうどイニエスタやメッシがトップチームに顔を出し始め、そのキラメキの片鱗を覗かせだしていた数年前と似た空気感を漂わせ、春の日差しや暖かさと相まって(現地は初夏か)、非常に明るくポジティブなムードをバルセロニスタに提供してくれています。こんな現象を起こせるのは、ほんの一握りの“本物”のみ。ボージャンには、他にないスターのオーラがあります。
彼がバルサのカンテラに入団したのは、8歳の時でした。ベンジャミンといわれるカテゴリからスタートし、またたくまに量産するゴールとともにカンプノウへと続く階段をステップアップ。特にこの06/07シーズンのカテゴリ昇格のスピードはすさまじく、17〜18歳の選手が主に所属するフベニールAからスタートするや否や、いっきにバルサCをすっ飛ばし、スランプ状態にあるチームの起爆剤としてバルサBへ昇格。第13節のウエスカ戦でデビューを飾ると、18試合に出場し10ゴールを決めています。Bチームの総得点が27ですから、その存在感が際立っているのがよく分かります。そして来季はいよいよ、Aチームとの練習に参加しながら、正式な昇格も視野に入れることになるでしょう。まずはじっくり、クラックたちと練習することにより、爆発する土台を作り上げてもらえればOKです。
◇どうなる、来季のボージャン
しかし問題は、バルサBがリーガ2部Bから降格してしまいそうになっているという点にあります。もし3部に落ちてしまうようなことになると、ボージャンの才能を磨き上げていく場所としてはいささか不十分。かといってAチームに所属させ、ベンチ生活をさせるというのも勿体なさすぎ |