ロニーを巡る明暗。
生クラックを堪能できた者、出来なかった者。
4月、桜の花びらが街に舞うこの季節、日本の子供たちは春休みを謳歌しています。そして同じように、スペインでも復活祭前のサンタ・セマナ(聖週間)という祭りで盛り上がりつつある真っ最中。週末はいろんな催しで華やかな雰囲気になるわけですが、学校などは今週は休みとなり、それに合わせたイベントが各所で開催されています。バルサの春恒例の公開練習もそのひとつで、ミニエスタディにはアイドル目当ての子供たちがこぞって集合。大好きな選手たちのボールさばきに、歓声を上げています。しかし期待のロナウジーニョを巡っては、子供たちの間でも明暗が分かれることになりました。
◇ミニエスタディに7,000人
復活祭前の“春休み”ということで、FCバルセロナは昨日、ミニエスタディにて一般ファン開放の公開練習を行いました。憧れのスター選手たちを一目見るために、カンプノウ横のスタジアムに集まったファンは、少年少女を中心におよそ7,000人。試合1時間前には、ちらほらと自慢のユニフォームやフラッグ、マフラーで着飾ったファンが集合し始めていたといいますから、日本に比べれば時間には多少“おおらか”なところがあるカタラン人でありますゆえ、この公開練習はテンションの上がるイベントなのでしょう。一応は平日の午前に7000人が集まるところからも、それは察せられます。心配されていた雨も、大丈夫でした。
選手たちがピッチに登場したのは、時間通りの11時。アイドルたちが姿を見せると、スタンドからは大きな歓声が上がります。残念だったのは、誰もが楽しみにしていたロナウジーニョが、その中に含まれていなかったこと(一昨日は熱で練習を欠席、昨日もジムで単独練習)。けれどもメッシやエトー、プジョルといった選手たちを間近に見つめることで、子供たちはそんなこともいつしか忘れちゃっていたようですが。ロニー不在なら、一番人気はやはりメッシです。
練習はいつものようにウォームアップ、ロンド、そしてフィジカルトレーナー監修によるボール抜きのサーキットトレーニングという流れで進んでいきます。そして7人ずつの3チームにグループを分け、連続ミニゲームへと突入。ゴールを決めたチームがそのままグラウンドに残り、失点したチームが待機チームと交代、どんどんと連続してゲームを行っていくという内容です。もっとも勝利したのは、メッシ、エトー、プジョル、マルケス、モッタ、チュラムを擁して(全25ゴール中)15ゴールを決めた緑チーム。メッシは6ゴールで得点王に輝いています。ちなみにもっともスタンドが沸いたのは、エトーとの壁パス(しかもヒール)をメッシがネットに突き刺したシーンだそうで、それだけでもおなか一杯でしょう。
◇コスタ・ブラバの熱狂
さてミニエスタディでの公開練習に訪れたファンは生ロナウジーニョを拝むことは出来ませんでしたが、思いっきり大クラックと触れ合うことの出来た幸運な子供たちもいます。ロニーは昨日の午後、バルセロナ近郊の地中海(コスタ・ブラバ)に面したヨレット・ダ・マル(Lloret de Mar)という町を訪れ、ちょっとしたフィーバーを巻き起こしているのです。 ロナウジーニョ・オフィシャルウェブサイト(www.ronaldinhogaucho.com)のスポンサーであるヨレット市のPRイベントに参加するためでした。ラッキーなキッズと、そうでないキッズとに明暗が分かれたような形ですが、これに関しクラックは「僕には用意した練習のプログラムがあるからね。2つの場所に同時にいれて、みんなをハッピーに出来れば、ええんやけど」と語っています。
そしてロニーは鈴なりの人だかり(ほとんどは子供たち)が出来た広場へ行き、庁舎のバルコニーから、ここ数日に報道されたミランとの噂は根も葉もないものであるとファンに向かい宣言しています。「いつも言っているように、僕はバルサでの生活に満足しているし、ここでプレーをし、ファンに喜びを提供することに、この身を捧げたいんや。バルサでこれからもずっとプレーし続けたいと思う」。このメガスターの残留宣言を受け、広場に集ったファンたちは大きな歓声を上げたそうです。ちなみにロニーのオフィシャルサイトに市は2年で30万ユーロの広告代を払っているのですが、市長曰く「75万ユーロの効果はある」。たしかに、そんな感じはします。行ってみたくなりましたもの、ヨレット・ダ・マルに。
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