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トップページバルサニュース過去記事>4月03日

 

2007年4月3日

ローレウス・アワード。

 

UNICEFとのコラボレーションが評価された。

ローレウス・スポーツ賞というものがあります。これは俗にいわれる“スポーツ界のオスカー”であり、毎年スポーツ界で顕著な活躍をした選手や団体を表彰しようというもの。日本ではあまり馴染みはないですが、欧米ではこの賞をいただくというのは、とても名誉あることです。そして2007年度の授賞式が昨日行われ、我らがFCバルセロナはUNICEFとの“常識外れ”のコラボレーションが評価され、特別賞を受賞しています。トロフィーを掲げるジョアン・ラポルタの表情も、いつにも増して誇らしげです。

 

◇世界最高のスポーツ賞

2007年度のローレウス・アワードは、芸術とスポーツと国際イベントの街、バルセロナにて開催されています。会場となったのは、1992年のバルセロナ五輪におけるメイン体育館となったパラウ・サンジョルディ。設計は日本人建築家・磯崎新氏によるもので、ドーム球場のような外観をしています。モンジュイックの丘、オリンピックスタジアムの隣にそびえていますので、ミロ美術館などに寄られた際は、足を伸ばされるのもいいでしょう。ちなみに2006年の授賞式もまたバルセロナで開催されていて(会場はパルク・デル・フォーラム)、2年連続。いかにあの街が国際的なイベントのホストとして活躍しているかが分かり、なんとなく嬉しいものです。

バルサは昨年に続いて今年も、“ベストチーム部門”でノミネートされていました。しかし2006年はF1ルノー・チームに敗れたのに引き続き、2007年はイタリア・フットボル代表チームに惜敗。2年連続して悔し涙を飲むことになったわけですが、今回はUNICEFとの協力関係が高く評価され、スポーツ・スピリッツ賞をいただくという運びになりました。ユニフォームの胸スペースは“スポンサー広告収入を得るためのもの”という常識を覆し、逆に世界の子供たちのため、ロゴを貼って寄付までするという発想の転換をしたバルサ。それも戦略の一環とはいえ、スポーツが世界になにをできるかという新たなる視点を提供した功績は大きいのです。

 

◇ラポルタ「ロニーは選手以上の存在」

「この賞をいただけて大変誇りに感じますし、世界の恵まれない子どもたちに捧げたいと思います。他のクラブもまた、私たちの後に続いてくれることを願います。そしてまた、私たちがUNICEFとの合意に至る決断を後押ししてくれたソシオ諸氏と世界中のファンのみなさんにも、この賞を捧げます」。これが“スポーツ界のオスカー”といわれるトロフィーを手にした、ジョアン・ラポルタの会見での言葉です。財政面と社会面とのバランスをとる必要があるため、UNICEFとの合意は難しい決断だった、と語る会長。たしかに当初は違和感もありましたし、なんとなくの抵抗感もあった。しかしこの受賞を始めとして、ここまでは順調にプログラムは展開しています。子供たちのために活動するバルサ、このクリーンなイメージは簡単に得られるものではありません。

そして“渦中”のロナウジーニョに関しては、「彼はフットボル界の中心的選手であり、FIFAのMVPにも2度選ばれた、世界最高の選手やね。彼はこの街を愛しているから、これからもここに残っていくよ。ロナウジーニョはこのバルサの基幹となる選手であり、私たちは今後もずっと手を取り合っていきたいと考えてる。バルサがクラブ以上の存在であるのと同じように、ロナウジーニョは選手以上の存在なんや」と語るラポルタ。会長はまた、アシス家との交渉について、以下のようにコメントしています。

「クラブは常に、フットボル選手が正当な利益を得るように務めているよ。選手たち側と話し合いながら、折り合いをつけているんや。そういった点もふくめて、私たちはロナウジーニョとはさらに協力できることがあると考えてる。UNICEFとのコラボレーションは唯一の例外というわけではなく、世界にはさまざまな団結によって生まれた事業があり、ロナウジーニョ基金との協力もまた、そのひとつやね。私たちはすでにエヂミルソン基金に協力しているし、それと同じようにロナウジーニョとも協力していくことになるやろう」

 

◇ロニー話、今一度

これはあくまでも推測ですが、このロナウジーニョ基金へのバルサの強力な協力というのが、ロベルト・デ・アシスの欲していたものかもしれません。4月半ばからはロニー側との契約一部見直し交渉が始まるといわれており、ここでは現時点ではメリットの低い2014年までの期間延長ではなく、サラリーのアップがメインテーマとして語り合われることになるのでしょう。この一週間にロニーに関して流された噂の真意は測りかねますが、ひとついえることは、ロナウジーニョには今バルサを出て行く理由はなにもなく、この土曜日に兄アシスがクラブと話し合ってからの“まとまり感”がそれを証明しています。バルサはロニーの各種パワーを必要とし、ロニーは(おそらくバルサ以上に)バルサというクラブを必要としているのです。

アシス家にとって、バルセロナ以上にハッピーな生活を送らせてくれる場所がないことを兄ロベルトは存分に承知していて、バルサというクラブが双方にとって魅力のないものになるまで、ブラジリアンクラックは地中海の太陽の下で永遠の微笑を爆発させることになるでしょう。あとはどれだけ、そのハッピーの度合いを高めていけるかであって、契約内容をクラブと見直していく上で、ミラン絡みの噂が“たまたま”多少の役に立つこともある。バルサはロナウジーニョがアイコンとなることで恩恵を受けているわけですから、相応しいと思うだけ、サラリーをプラスしてあげればOK。どうせスポンサー収入がバルサ年俸の倍以上あるお人です。妥当なポイントはすぐに見つかるでしょう。彼らにとっての最優先は、楽しくプレーできて能力が発揮できる環境です。

おっと、話がローレウスから外れてしまいました。強引に引き戻しますと、ロナウジーニョはたっぷりのユーロによる評価を得ることで気持ちも新たにし、2008年は2006年にロジャー・フェデラー(テニス)に持っていかれた“ローレウス・ベストスポーツマン賞”をとれるような活躍をすること!そうなれば、懐はまたさらに潤いますし、ファンもさらに彼らに温かくなりますし、生活も楽しくなるのは間違いなし。イタリア方面からの聞き飽きた噂話も、届かなくなるかもしれません。

 

 

 

 

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