混戦に終止符を。
今日勝てば、タイトル争いがかなり有利になる。
今夜のサンチェス・ピスファンは、今後のリーガがどのような結末を迎えるのか、その大きな分岐点となります。ともに決定打を欠き、相手のミスに付け込めず、"ノンビリと"首位争いを繰り広げてきた1位バルサと2位セビージャの、直接対決。このまま最後まで混戦となって終盤までもつれ込んでいくのか、あるいは王者バルサがライバルたちを一歩先んじ、威圧感をもって戦いをリードしていくのか。どこで勝とうと、得られるのは数字的には等しい3ポイントです。しかし優勝争いの相手からの3ポイントは、実際にはそれ以上の価値と効果がある。さあセビージャを倒し、リーガに最初の一撃を与えてやりましょう。
◇3ポイント以上の、3ポイント
思い返せば今からおよそ5ヵ月半前、今季のバルサのケチの付き始めはモナコでした。チャンピオンズ王者とUEFA王者が対決する、スーペルコパ。ここで慢心したバルサはセビージャにコテンパンに叩きのめされ(3-0)、シーズン最初のタイトルを失います。セビージャの勢いが今年も持続していき、バルサは油断するとしんどいことになりそうだという印象を与えたゲームでしたが、ふたを開けてみると実際、シーズンはそんな感じで展開していきます。そして辿りついた先が、今のこの両チームの状況。ともに相手を突き放すチャンスを何回も逃しながら、ここまで仲良くリーガを牽引してきました。ゆえに変なシンパシーはなくもないですが、この流れも今日で終わりにしましょう。セビージャさんには、ここらで"脇役"に回ってもらいます。
現在、バルサとセビージャの差は2ポイントです。ここでバルサが勝利すれば、差は5ポイントにまで広がります。さらにゴールアドバンテージも加わりますから、事実上は3ポイント以上の価値のある、非常に非常に貴重な勝利となるのです。逆にセビージャは、バルサとの得失点差「-2」を跳ね返すため、いつも以上に必死でぶつかってきます。それは間違いありません。しかしここで彼らに引導を渡せば、セビージャの優先タイトルはリーガからUEFAに移っていくことにもなるでしょう。彼らが"4強"狙いで満足する状況になれば、バルサとしてはとても楽です。ライカーの言うとおり、今日の結果でリーガが決まるわけではない。けれども勝つか引き分けるかでは、先の展開はまったく違います。
◇"奇跡"ではなく"必然的勝利"とするために
これから1週間のバルサを待ち受けているのは、いずれもシーズンを左右する3つの大一番です。しかしタイトルが即座に懸かっているのはアンフィールドでの決戦だけであり、残る2つのリーが戦は(苦しくはなりますが)挽回は可能。ゆえに「リバポーには勝たせてやるからよ、セビージャかマドリーとの3ポイントをよこせよ」と悪魔が耳元でささやけば、思わず |