Liga Española
jornada 20

冴えないフットボル、土壇場にどうにか同点。
またまた誤審騒動も。

Real Betis FCBarcelona
1 1
29 de Enero - Dom 12:00 h
Benito Villamarín
: 43,790
Goles
Alegría (74)  
  Suárez (90)
Titular
Adán 【6】Ter Stegen
Petros 【5】Aleix Vidal
R. Pardo 【7】Piqué
Dani Ceballos 【5】Mathieu
Piccini 【5】Digne
Durmisi 【4】Rakitic
Alegría 【5】Denis
Pezzella 【4】Arda
Tosca 【6】Messi (c)
Mandi 【6】Suárez
Rubén Castro 【6】Neymar
Cambios
R. Pardo→ Donk (68) Denis→【5】André Gomes (58)
Alegría→ Nahuel (83) Digne→【6】Jordi Alba (67)
Petros→Navarro (84) Arda→【6】Sergi Roberto (67)
Entrenadores
Victor Sánchez del Amo 【5】 Luis Enrique
Arbitro
Hernández Hernández (las palmas)
Tarjetas
Petros (67) Piqué (43)
Castro (78) Rakitic (70)
  André Gomes (78)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 3 2 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
9 10 19 (7) Tiros a puerta 11 (4) 7 4
2 5 7 Ocasiones de Gol 4 3 1
5 3 8 Corners 3 1 2
1 0 1 Fueras de juegos 2 1 1
8 8 16 Faltas 12 7 5
196 227 423 pases 645 289 356
32%   34% Posesion del Balon 64%   68%
Formacion

ブスケツ、イニエスタ、ラフィーニャが負傷欠場。マシップが監督判断で招集外。シレセン、マスチェラーノ、アルカセル、アルバ、セルジ・ロベルト、アンドレ・ゴメス、ウンティティがベンチスタート。

3日後の国王杯アトレティコ戦(カルデロン)を意識し、フィジカルが万全ではない最終ラインの3人をベンチに置いたであろう先発イレブン。右ラテラルにアレイシ、左セントラルにマティエウ、左ラテラルにディニェが起用され、主力2人が負傷中の中盤は底にラキティッチ、インテリオールにデニスとアルダ。バランスがいまいちで、レオ頼み。

交代には割と早く動き、まず57分にデニスに代えてアンドレ・ゴメス(ラキティッチが右インテリオールへ)。67分にディニェとアルダをベンチに下げ、ジョルディ・アルバとセルジ・ロベルトを送り出したことでシステムは4-2-3-1に変更され、アレイシが前へ。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Alegría (74)  
  Suárez (90)
Reporte

雲行きが怪しくなってきたマドリーへさらに圧力をかけるために欲しかった勝点3を、冴えないフットボルによって失ってしまったバルセロナ。メンバーを大幅に入れ替えた影響で、本拠地ビジャマリンのファンの熱い後押しを受けたベティスに押し込まれ続け、攻勢に出たのはついに1点を奪われた後の15分ほどに限られた。ピンチの連続だったバルセロナはテル・ステーゲンの好守などで1失点で済んで良かったほど。終盤の反撃は迫力があり、メッシの数々のラストパスやスアレスの同点弾はさすがだったが、ギアを上げるのが遅すぎた点は否めない。認められなかったラインを割ったゴールは、残り時間がそれなりにあっただけに、誤審がなければ違った結果だったかもしれない。

ベティスの激しいプレッシング

このベティス戦に臨むにあたって、ルイス・エンリケの頭に3日後のビセンテ・カルデロン遠征があったのは確実だろう。監督は3日前の国王杯ラ・レアル戦で途中交代していたセルジ・ロベルトマスチェラーノ、ダメージを負っていたジョルディ・アルバをベンチに置き、アレイシ・ビダルマティエウディニェを先発起用。中盤ではセルヒオとイニエスタが負傷中のため(ラキティッチがピボーテ、インテリオールは右にデニス、左にアルダ)、コパの格下戦のような面子となった。

昨年11月のビクトル監督就任以来、カサで負けのないというベティスは予想されたとおり、立ち上がりからバルサに猛烈なプレッシングを仕掛けてきた。ただでさえ急造のバルセロナの中盤はこの速くて激しいベティスの寄せに対応できず、ショートパスをつなぐことはもちろん、長いボールで相手のライン裏を突くことも侭ならなかった。バルサはポゼッションが6割後半もあるとは全く感じられないほどにプレーが不正確。デニスがパウサをもたらそうと試みていたが、思うようにはいかなかった。

前半のバルサがベティスのゴールに迫ったのは2回のみ、37分と40分のカウンターだけだった。前者はディニェがドリブルで力強く持ち上がり、ボールを受けたメッシネイマールへと伝家の宝刀の斜めパス。ようやく裏を取ったがこの好機はGKアダンが1対1を制し、得点とはなっていない。後者はよく分からないところでオフサイド判定。スアレスのシュートも右ポスト横をわずかに逸れている。

一方、バルサの守護神もパラドンによってチームを失点から救っている。45分間で10本のシュートを放ったベティスは、19分のセバージョスのミドルが最も得点に近かった。しかしこれはテル・ステーゲンがジャンピングパンチで阻止。32分にはシュート未遂になったものの、ディニェのサイドを崩され、あわや決定的シュートになりかける場面があった。

ピンチの連続、ベティス先制

ハーフタイム後も、試合展開に大きな変化はなかった。ベティスの激しいプレッシングによってバルサはゲームをコントロールできず、決定機を連発された分、むしろ内容は悪化。52分、メッシのふんわりパスにアレイシが右足で合わせた場面は惜しかったが、残念ながらシュートは枠を捉えていない。その後は防戦一方の展開が続いた。

ルーチョチームは中盤でボールを奪われると、ずるずると押し込まれて危険な状況になっていた。55分から75分にかけてはいつ失点してもおかしくないピンチの連続で、テル・ステーゲンの守りとゴール枠によって助けられる運がなければ、スコアに大差がついていても不思議はないほどだった。ルイス・エンリケの選手交代(4-2-3-1へシステム変更し、アレイシが前線へ)も望まれた効果を発揮せず、観客の大歓声を受けたベティスがバルサを自陣に釘付けにしていた。

3つの決定機、56分のアレグリーア(キャッチ)、69分のセバージョス(バー直撃)、73分のルベン・カストロ(左ポスト)はどうにか得点にならなかったものの、ついに74分、“その時”は訪れる。CKからテル・ステーゲンが弾いたボールを、ニアサイドのアレグリーアが直接蹴んで1-0。あれだけ攻め込まれれば、こうなるのも自然の流れだ。

終盤はバルサが攻勢

このベティスの1点をもって、試合はガラリと様子を変えた。激しいプレッシングを続けていたベティスはここから自陣を固めるようになり、追い込まれたバルサがようやく敵陣へ殺到できるようになったのだ。逆転勝利を目指すバルセロナの攻撃は迫力があった。何度も利用されたのは、セルジ・ロベルトアレイシが深くえぐった右サイド。アレイシのセンタリングは良いオプションになっている。

物議を読んだのは76分のジャッジだ。メッシのパスを受けたアレイシが得意とするグラウンダークロスを供給、アルバと競り合った相手DFに当たったボールは明らかにゴールラインを越えたのだが、審判はクリアが間に合ったとして得点を認めず。あれを認められないとさすがに厳しい(中央ではシュートに行こうとしたネイマールが引っ張り倒されてもいた)。その直後にもメッシのパスからのアレイシのクロスをDFがあわやオウンゴールという同様の場面があり、こちらはDFがライン上でボールを蹴り出している。

決死の猛攻を仕掛けるバルサに対し、ベティスは勝負を終わらせるチャンスがあった。しかし前線に残っていたルベン・カストロテル・ステーゲンと1対1の場面でやや弱気となったか、この対決はGKに軍配。そして時計がアディショナルタイムに入ろうかという90分、メッシからの優しいパスで裏へと抜け出したルイス・スアレスが巧みなシュートでアダンを破り、土壇場で同点に追いついたのだった。頼れる我らのゴールキラー。

その後も奇跡の逆転を目指して奮闘したバルサではあったが、ラモス的ゴールは訪れず試合は1-1で終了する。マドリーがきっちり勝利したことで、勝点差は再び拡大し、バルサのリーガ逆転への道は厳しさを増してしまった。暗雲漂っていたあちら方面を生き返らせたのも勿体ない。。