Liga Española
jornada 9

ぎりぎりでの逆転勝利。
今度はイニエスタが戦線離脱(6-8週間)...。

Valencia CF FCBarcelona
2 3
22 de Octubre - Sab 16:15 h
Mestalla
: 55,000
Goles
  Messi (22)
Munir (52)  
Rodrigo (56)  
  Suárez (62)
  Messi (90+2pk)
Titular
Diego Alves 【6】 Ter Stegen
Montoya 【6】 Sergi Roberto
Garay 【6】 Mascherano
Mangala 【7】 Untiti
Gayá 【5】 Digne
Enzo Pérez 【5】 Busquets
Mario Suárez 【5】 Andre Gomes
Cancelo 【6】 Iniesta
Parejo 【9】 Messi
Nani 【7】 Suárez
Rodrigo 【7】 Neymar
Cambios
Gayá→ Abdenour (37) Iniesta→【7】Rakititi (11)
Montoya→ Munir (46) André Gomes→【6】Denis (71)
Rodrigo→ Santi Mina (71)  
Entrenadores
Cesare Prandelli 【6】 Luis Enrique
Arbitro
Undiano Mallenco (navarro)
Tarjetas
Garay (17) Busquets (25)
Diego Alves (23) Digne (47)
Mario Suárez (69) Neymar (51)
Enzo Pérez (75) Messi (73)
Abdenour (90+2)  
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 3 5 Tarjetas Amarillas 4 3 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
2 5 7 Tiros a puerta 15 9 6
1 4 5 Ocasiones de Gol 8 4 4
1 2 3 Corners 1 1 0
2 2 4 Fueras de juegos 2 0 2
5 10 15 Faltas 13 6 7
217 231 448 pases 800 372 428
30%   30% Posesion del Balon 70%   70%
Formacion

ピケ、アルバ、アルダ、ラフィーニャ、シレセンが負傷欠場。マシップ、ラキティッチ、デニス、アルカセル、アレイシ、マティエウ、アラニャがベンチスタート。アレイシが41日ぶりのベンチ入りを果たしたが、負傷者がかさみ、トップチーム選手が17名だけになったことが大きい。

怪我から回復したセルジ・ロベルトが右ラテラルで先発復帰。マスチェラーノがピケの穴を埋めた。左ラテラルはディニェ。ラキティッチが温存され、アンドレ・ゴメスに出番。イニエスタが11分で負傷交代するとラキティッチが急きょピッチに立ち、ゴメスが左に回った。

後半はセントラルの間にブスケツが入る3バック布陣も。戦術的な交代は1人。71分にゴメスに代えてデニス・スアレスが送り出され、システムも4-2-3-1へと変化している。3人目の交代はなかった。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
  Messi (22)
Munir (52)  
Rodrigo (56)  
  Suárez (62)
  Messi (90+2pk)
Reporte

後半アディショナルタイムに決勝点が決まる熱戦を、FCバルセロナが2-3でものにした。イタリア人新監督プランデッリ率いるバレンシアとのこの試合で、チームを勝利へと導いたのはMSN南米トリデンテだった。バルサは当たりの激しい“チェ”に苦しみ、11分にしてイニエスタが負傷交代する厳しい展開。メッシのゴールによってリードして前半を終えたものの、後半の序盤はもたつき、ムニールロドリゴの連続ゴールで逆転を許した。だがそこからが王者の真骨頂。スアレス弾で同点とすると、そのまま終わるかと思われた追加タイムにトリデンテの輝きからPKを獲得し、メッシが決めて劇的勝利。どうにか勝ててホッとひと息だが、イニエスタの長期離脱と代償も大きかった。

イニエスタ負傷...!

ゲーム序盤にボールをコントロールしたのはバルセロナだった。バレンシアは立ち上がりこそ積極的に前へと出ていたが、バルサがボールを持つようになると自陣へ引いてカウンター攻撃を狙う。ウンディアーノ・マジェンコ主審の試合にありがちだが、ホームチームは激しいというより乱暴に近い守備でバルサの攻めに対抗していた。そしてアンドレス・イニエスタがそのハードな守りの餌食となるのだ。

それは10分のことだった。エンソ・ペレスのカニバサミを受けてドン・アンドレスが右ヒザを負傷。ピッチに倒れた瞬間にベンチへと交代を要求したことから、軽い怪我ではないと伝わってきたが、実際その通りでドンには外側靭帯の部分断裂で全治6-8週間の診断が下りている。これは痛い、痛すぎる。。。

頼れるエース・メッシの先制弾

カピタンが怪我でピッチを去るという逆境の中、先制点でチームを落ち着けたのは大エースのレオ・メッシだった。バルサの10番はエリア右にいたラキティッチのパスを受けると、エリア際から力強いシュートをゴールネットへ!(0-1、22分)視界を遮っていた(ジャンプでそのシュートをよけた)ルイス・スアレスがオフサイドだったとGKジエゴ・アルベスは抗議をしたが、マジェンコ主審は正当なプレーだったとゴールを認めている。

その後は幾分オープンな場面もあったが、基本的にバルサの支配下で進められていった。バレンシアは右サイドのカンセロが存在感を出しており、スピードあるドリブル突破は迫力満点。バルサが興味を抱いているという彼、いずれは本当にカンプノウにやってくるかもしれない。ディニェはこのカンセロにだいぶ手を焼いていた。

惜しかったのは36分と38分、ルイス・スアレスの決定機をジエゴ・アルベスに阻まれたことだ。1つめはメッシ、2つめはネイマールからのパスを受けてのビッグチャンスだったが、どちらもポルテーロに軍配。一方ではテル・ステーゲンもハーフタイム直前にパレホとの1対1を阻止し、試合は0-1のまま前半を終えている。

バレンシア、連続ゴールで逆転に成功

ベンチがまず動いたのはバレンシアだ。プランデッリ監督は後半冒頭から、モントーヤに代えてムニールを入れ、カンセロをラテラルへと下げる采配をとる。バルサにとってもったいなかったのは、50分の決定機(ネイマールのシュートをジエゴ・アルベスが弾き、フリーでこぼれ球を受けたラキティッチのシュートが右ポスト直撃)を逃したことだった。もし0-2となっていれば、バルサはおそらくもう少し苦しむことなく勝てただろう。だがここからバレンシアの反撃が始まっていった。

同点弾は52分に生まれた。右サイドを突破したパレホのセンタリングを、中央のムニールが左足で合わて1-1。さすがのテル・ステーゲンも、この弾丸ゴラッソにはどうすることも出来なかった。ムニールはこれが移籍後初ゴール(だが祝わず)。

バレンシアはさらに56分、ナニの浮き球パスにライン裏へと抜け出したロドリゴがネットを揺らして逆転に成功する。このあたりのプレーの主導権は“チェ”が握り、バルサは後手後手。これ以上にない展開に、メスタージャは大歓声に沸きかえった。

追加タイムでのPK!

イニエスタを欠くバルサは中盤で効果的にボールを送ることができず、なかなか得点機を作れずにいた。しかしそんなときは、セットプレーでどうにか出来るのが今季のルーチョチームだ。62分、ネイマールの右コーナーキックをラキティッチが頭で合わせ、ジエゴ・アルベスが素早い反応でパラドンしたところを、ファーでセカンドボールを狙っていたルイス・スアレスが力強く蹴り込んで2-2の同点!KO寸前だったチームの希望はこれで甦った。

残り時間はまだ30分ほどある。それゆえに焦りはまだなかったが、ボールを支配するバルセロナのフットボルはいまひとつ精彩を欠いていた。守備の要のピケがおらず、中盤のドンもいなくて不安定。速攻からステーゲンと1対1となったナニにフリーでシュートを許すピンチもあり、もしここで仕留められていれば、バルサはバライードスに続いてメスタージャでも勝点を失っていただろう。綱渡りの展開だった。

そうしてスコアは2-2のまま、時計は後半追加タイムへと入っていく。通常であれば、このまま終了となるパターンだ。しかし最後まで諦めないトリデンテの姿勢が、バレンシアにエリア内でのファールを引き起こさせる。メッシネイマールメッシとパスをつなぎ、スアレスが良い体制でボールを受けようかとしたところで、アブデヌールが足をかけて倒してPKの笛。GKはPKストップでその名を轟かせるジエゴ・アルベスだけに恐ろしくプレッシャーのかかる場面だったが、メッシが沈め(反応はされた)、バルサが劇的勝利を手にしたのだった(90+2分)。最後は観客席を煽ったらしいネイマールの頭にペットボトルが当たり、メッシが激高する残念な出来事もあった。

予想以上に苦しいゲームとなったものの、極限的状況から勝利をもぎ取った選手たちの気持ちの強さはすばらしい。怪我人が増える苦しい状況だが、バルサはチーム一丸で勝点を重ねていくしかない。ファイトだルーチョチーム!