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Liga de Campeones
jornada 2

前半の2トップは不発。
後半は4-3-3に戻して逆転勝利。

Borussia Mönchengladbach FCBarcelona
1 2
28 de Septiembre - Mie 20:45 h
Borussia-Park
: 54,000
Goles
T. Hazard (34)  
  Arda Turan (65)
  Piqué (73)
Titular
Sommer 【6】 Ter Stegen
Korb 【6】 Sergi Roberto
Christensen 【7】 Piqué
Elvedi 【6】 Mascherano
Wendt 【5】 Jordi Alba
Kramer 【4】 Busquets
Dahoud 【5】 Rakitic
Traoré 【5】Iniesta
Stindl 【6】 Neymar
Thorgan Hazard 【6】 Suárez
Raffael 【4】 Paco Alcacér
Cambios
Raffael→ F. Johnson (48) Paco Alcacér→【6】Rafinha (54)
T. Hazard→ Hermann (79) Rakitic→【8】Arda Turan (59)
Stindl→ Hahn (83)  
Entrenadores
André Schubert 【6】 Luis Enrique
Arbitro
Damir Skomina (eslovenia)
Tarjetas
  Mascherano (63)
  Piqué (69)
  Neymar (90+1)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 3 3 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 1 4 Tiros a puerta 11 6 5
1 0 1 Ocasiones de Gol 7 3 4
2 0 2 Corners 5 3 2
0 1 1 Fueras de juegos 2 2 0
4 4 8 Faltas 10 7 3
182 156 338 pases 683 382 301
39%   38% Posesion del Balon 62%   61%
Formacion

メッシ、ウンティティが負傷欠場。アレイシ、マシップが監督判断でベンチ外。シレセン、デニス、アルダ、ラフィーニャ、ディニェ、アンドレ・ゴメス、マティエウがベンチスタート。

ルイス・エンリケがまたも実験。スアレスとアルカセルの2トップとし、ネイマールをメディアプンタに置く新システムが試された。ボール保持時はジョルディ・アルバが高めの位置取り。中央に寄ったネイマールが囲まれボールを喪失、カウンターをくらう場面が目立った。インテリオール陣も活きず。

後半はまずアルカセル(スアレス)を右サイドに開かせる形で最初の修正。9分間様子を見た後、アルカセルに代えてラフィーニャを送り出した。続いてラキティッチを休ませ、アルダ・トゥランがピッチへ。アルダは攻守において存在感を発揮し、2列目からの飛び出しがよく効いていた。ネイマールもいつもの位置に戻って動きが向上。3人目の交代枠は使われなかった。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
T. Hazard (34)  
  Arda Turan (65)
  Piqué (73)
Reporte

過去6度の訪問でわずか1勝と苦手にしていたドイツの地で価値ある逆転勝利(1-2)。苦しみながらも、1月から本拠地で負けのなかったボルシア・モンチェングラッドバックに競り勝った。チームに貴重な勝点3をもたらしたのは途中出場のアルダ・トゥランと、セットプレーに強いジェラール・ピケルイス・エンリケが試した4-3-1-2はさっぱり機能せず、カウンターから先制点を奪われる展開になったが、通常スタイルに戻した後半は試合をコントロール。王者の底力で勝点3をもぎ取った。他会場でマンチェスター・シティが引き分けたことで、2連勝のバルサが単独首位に立っている。

2トップ策、機能せず

最近積極的にあれこれとアイディアを試しているルイス・エンリケ。バルサ監督が今回実験したのは、怪我のレオ・メッシの代役としてパコ・アルカセルを起用し、ルイス・スアレスと2トップを組ませる4-3-1-2だった。ネイマールは彼らの下で自由に動くメディアプンタ。一度見てみたいシステムではあったが、まだ練習不足なのはまず間違いなく、壊滅的に機能していなかった。“偽セントロカンピスタ”のレオがいれば、また違ったかもしれないけれど。

ルイス・エンリケが前日会見で語っていたように、バルセロナはグラッドバックに持ち味を出させず、こちらが主導権を握ることを狙っていただろう。しかしいつもと異なるシステムに選手たちは迷い、中盤でボールをつなぐことが出来ない。スアレスアルカセルにボールをつなぐべく奮闘していたネイマールはあっという間に取り囲まれ、カウンターを食らう場面が繰り返された。グラッドバックは持ち味を出しまくっていた。

バルサからボールを奪ってからのボルシアは速かった。ルーチョチームの前半の被シュート数は3本、完全に崩された場面もわずか1度だったものの、トラオレスティンドルアザールラファエルらが次々にビジター陣内へと進攻。バルセロナは幾度となく自陣撤収を余儀なくされた。前半3分のピケのハンドがPKとなっていれば、事態はかなり深刻になっていただろう。

数少ない好機を逃し、カウンターから失点

出来が悪くともバルサはバルサなので、単発ながらも得点機は作り出せていた。枠の左角をかすめたルイス・スアレスの左足シュート(11分)や、スアレスがシュートよりアルカセルへの横パスを選択した場面(21分。直前でDFがカット)、ラキティッチのミドルシュート(23分)などだ。ネイマールはドイツチームのマークに苦戦しつつも、裏へと通すパスで見せ場を作っていた。39分のラキティッチからのパスを受けてのスアレスのボレーは、GKによって阻まれた。

予想外の先発起用となったパコ・アルカセルは、残念ながら全く効いていなかった。特殊なバルサに適応するには時間を要する。2トップなら慣れているだろうとの判断かもしれないが、周囲の動きと絡むことが出来ず、パコは後半の53分にラフィーニャと交代でベンチへと下がっている。

序盤のグラッドバックの攻勢をなんとか凌ぎ、単発ながらも好機を作り出せていたバルセロナはしかし、カウンターから失点を喫することになる。34分、敵陣でマスチェラーノのパスを受けたセルヒオ・ブスケツがボールを奪われ、ラファエルが力強いドリブルで前へ。最後はアザールにシュートを沈められ、バルサは1-0でハーフタイムを迎えることとなった。

アルダの同点弾

リアクションを求められたルイス・エンリケは後半、まずシステムをいつもの4-3-3に戻すことから始めた。メンバーはそのままに、選手配置を変更。そして9分ほど様子を見た後、パコ・アルカセルを下げてラフィーニャを入れ(54分)、その5分後にはラキティッチに代えてアルダ・トゥランを送り出した。これによってバルサは通常運転に戻り、中盤でボールを支配するようになる。ルーチョの大胆な実験にも興味があるが、やはりこの形が落ち着く。

一方でボルシアは48分にラファエルが負傷交代。中盤をバルサに取り戻され、カウンターを発動できなくなった彼らは攻撃を諦め、1点リードを守ることに専念するようになっていた。そこへやってきたのが、アルダ・トゥランの同点弾だ。65分、ネイマールがエリア内へと送り込んだ浮き球パスにアルダが突進し、GKの至近距離からゴール天井へと突き刺す気迫の右足シュート!この夜のトルコ人MFは攻撃に守備に存在感を発揮しており(マンオブザマッチ選出)、彼がインテリオールでも結果を出せるほどに復活したことは、チームにとって非常に大きなプラスとなる。

サインプレーから逆転

バルセロナに勝点3をもたらす逆転のゴールは、セットプレーから生まれた。今回ウンスエが準備をしたのは、CKでルイス・スアレスが引いた位置からシュートを放つサインプレー。ネイマールの正確な低いボールをスアレスが力強く叩き、GKが弾いたところをピケが押し込んでの得点だった。ゴール大好きのジェリは、こういうプレーも落ち着いて仕留めてくれる。

こうしてルーチョチームは逆転に成功した。しかしその後の15分はどちらが試合をコントロールするでもなく、ボールはあちらからこちらへ行ったりきたり。終盤のグラッドバックはパンチ力がなく無失点で済んだが、どんな“事故”が発生するか分からないだけに、もう少しボールを落ち着かせてほしいところだった。

いずれにせよ、バルセロナはこれでグループステージ2連勝。スコットランドではペップシティが予期せぬ引き分けに終わったことで(3-3。地元でのセルティックはやはり強い)、バルサが単独首位に立っている。苦手のドイツから勝点3を持ち帰り、1/8ファイナルへ向けてまた一歩前進したことが、今回の一番の収穫だ。カンプノウにシティを迎えての第3節で、勝ち抜けをほぼ確定させてしまいたい。