Liga Española
jornada 35

スアレス 2試合連続4ゴール。
メッシもさすがの働き。

FC Barcelona Sporting Gijon
6 0
23 de Abril 2016 - Sab 20:30 h
Camp Nou
: 77,299
Goles
Messi (12)  
Suarez (63)  
Suarez (73pk)  
Suarez (77pk)  
Neymar (85pk)  
Suarez (87)  
Titular
Bravo 【6】 Cuellar
Sergi Roberto 【6】 Vranjes
Pique 【5】 Luis Hernandez
Mascherano 【6】 Lichnovsky
Jordi Alba 【6】 Isma Lopez
Busquets 【6】 Mascarell
Rakitic 【6】 Pablo Perez
Iniesta 【7】 Halilovic
Messi 【8】 Rachid
Suarez 【9】 Menendez
Neymar 【5】 Guerrero
Cambios
Sergi Roberto→ Alves【6】(46) Pablo Perez→ Tonny Sanabria (62)
Pique→ Bartra【6】(65) Isma Lopez→ Canella (69)
Rakitic→ Arda 【5】(74) Guerrero→ Castro (76)
Entrenadores
Luis Enrique 【6】 Pitu Abelardo
Arbitro
Clos Gomez (aragones)
Tarjetas
  Vranjes (25)
  Luis Hernandez (72)
  Vranjes (86DA)
  Halilovic (87)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 4 3 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 1 1 0
7 14 21 Tiros a puerta 5 0 5
4 7 11 Ocasiones de Gol 2 0 2
3 3 6 Corners 1 0 1
0 1 1 Fueras de juegos 0 0 0
7 4 11 Faltas 11 6 5
64%   67% Posesion del Balon 33%   36%
Formacion

マティエウ、ベルマーレン、サンドロが負傷欠場。マシップ、ドグラス、アレイシが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、アルベス、アルダ、ラフィーニャ、バルトラ、ムニール、アドリアーノがベンチスタート。

いつもの鉄板イレブンから右ラテラルのみセルジ・ロベルトに変えた、第33節バレンシア戦と同じ先発メンバー。SNS不適切投稿騒ぎのアルベスは再びベンチスタートとなった。

ハーフタイム明けにセルジ・ロベルトがダニ・アルベスと交代。続いてピケをベンチに下げてバルトラに出番(2試合連続)。最後の交代カードはラキティッチを休ませてのアルダ・トゥラン。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (12)  
Suarez (63)  
Suarez (73pk)  
Suarez (77pk)  
Neymar (85pk)  
Suarez (87)  
Reporte

FCバルセロナが地元カンプノウにて、スポルティング・ヒホンに6-0の快勝。ただしパフォーマンスはあまり冴えず、PK2つはクロス・ゴメス主審疑問の付く判定だっただけに、点差のような会心の試合ではなかった。スポルティングが前半の好機を決めていれば、もっと厄介な展開になっていただろう。試合の主役は2試合連続で4ゴールを決め、ピチーチ競争で首位に立ったルイス・スアレスと、チームの攻撃を牽引したレオ・メッシ。マドリー勢も揃って勝利したことで、3チームによる接戦状況に変化はない。

メッシの抜け目ない先制点

上位3チームの先陣を切った前節とは逆に、マドリー勢の勝利を知って始まったこのスポルティング・ヒホン戦。首位をキープするためには勝利しかなかったバルセロナだが、今回ルーチョチームの立ち上がりは鈍かった。最初の得点機を作り出したのはヒホン。10分、カウンターからのゲレーロのクロス→メネンデスのシュートは1点もののピンチで、ブラボが止めてなければ厄介なことになっていたかもしれない。

しかしバルセロナは直後の12分、少々ラッキーなプレーで先制点を手に入れる。イニエスタの浮き球縦パスをパンチングしようとGKクエジャルが飛び出したところ、ルイス・スアレスと交錯、その跳ね返りをレオ・メッシが逃さず頭でゴールへと放り込んだのだ。クエジャルとしては、パンチングを遠くへ弾けなかったのが痛恨。メッシの冷静さと抜け目なさは流石だ。

ハーフタイム直前の攻防

早い時間帯に先制点。だがそこからバルサのプレーは加速せず、ただボールを支配するけれど崩せない流れが続いた。課題とされる守備面はまだ改善すべきところが多く、スポルティングにボールが渡ると容易にエリア近くまで侵入を許してしまっていた。ダメではないけれど、良くもない、そんな45分だ。

特に盛り上がりのなかった前半は、終盤に両チームが好機を手にした。まずチャンスを仕留め損なったのはバルサで、左のスペースでメッシからのパスを受けたネイマールがシュートを打てずにずるずる横ドリブル。スアレスへとボールをつなぐことには成功したものの、9番のシュートは壁にブロックされた(40分)。ネイはその1分後にもクエジャルとの1対1を活かすことができず、天を仰いでいる。

一方でスポルティングは44分に絶好のチャンスを得る。右ポスト前へと振るボールにブラボが対応しきれず、ゲレーロのシュートをライン前のマスチェラーノが辛うじてブロック。さらにその跳ね返りを打ったハリロビッチのシュートを今度はピケがライン上で阻止しており、よく同点にされなかったものだと思う。ヒホンはピケのハンドを主張したが、これは認められなかった。

勝負を決めるスアレスの追加点

このままでは危ないことになりそうだ、と自覚したバルセロナは後半、ギアを上げて追加点を狙っていった。最初の5分はあまり変化がなかったものの、徐々にレオ・メッシが存在感を発揮。バルサは得点機を量産していく。

55分、メッシのシュートがポスト横を通過。58分、ジョルディ・アルバのシュートをブラニエスが腕(胸と判定)でブロック。59分、メッシからのパスでネイマールクエジャルと1対1になるも仕留められず。特にネイは十分に余裕があったにもかかわらず仕留められず、メンタル面での余裕のなさがひしひしと感じられた。そんなネイマールをカンプノウは彼の名前を叫ぶことで励ました。

バルセロニスタを安堵させる追加点がようやく生まれたのは63分のことだった。レオ・メッシの絶品パスを受けたイニエスタが左のスペースで流れ出て、右へのGK前を通すボールをルイス・スアレスが押し込んで2-0!ルイシートはピッチサイドへ行くとメッセージの書かれたセカンドユニフォームを示し、約束どおりにPKU患者へのサポートを示した。バルサの勝利はこれでほぼ決定的となった。

バルサに3つのPK

試合の決着が付いた後、バルサの興味は2つに絞られた。1つは本調子には遠いネイマールに元気を取り戻させること。もう1つはスアレスに得点をあげさせ、ピチーチ競争を支援することだ。

スアレスの得点はクロス・ゴメス主審の不可解な判定にも助けられ、順調に数を伸ばした。ゴメス主審は73分と77分、立て続けにバルサが有利となるPKの笛を吹き、スアレスがそれらを確実に仕留めたのだ。2つめは明らかなハンドだったので問題ないが、ネイマールが倒れた1つめの場面は厳しいジャッジだった。

スアレスはさらに87分にもネットを揺らし、2試合連続となるポーケル(4得点)を達成する。こちらはメッシからのパスを受けて流れの中から決めたもので、文句のない得点だった。スアレスはこれでリーガ34得点となり、31のCR7を抜いて得点ランキングの単独首位に立った。

クロス・ゴメス主審はまたもう1つ、バルサ有利なPKの笛を吹いている。アルベスのセンタリングをネイマールと競り合った際、ブラニエスが肩を掴んでいたことを咎められたのだが、これでPKはさすがに酷い。バルセロニスタから見ても“捏造”と思える判定で、スポルティングが気の毒になる(ブラニエスはさらに2枚目のカードで退場)。キッカーはネイが担当し、中央へと蹴ったボールはクエジャルの足に当たりながらネットを揺らした。

このPKでネイマールが復活するとも考えにくいが、なんとか復調しようと戦い、もがいていることはプレーから伝わってくるバルサの11番。あと残る4試合(リーガ3、コパ1)のどこかでチームを救い、英雄となる場面を期待したい。

ということで、このスポルティング・ヒホン戦はバルサが6-0で勝利を収めた。前節のデポルティーボ戦のような圧倒した内容ではなく、相手に厳しいPKもあったためにスッキリしないものもあるが、一番求められる勝点3は無事確保。リーガ優勝まであと3勝、この調子で進んでいこう。