Liga Española
jornada 25

どうにかこうにか勝利。
安心して見ていられず。

UD Las Palmas FC Barcelona
1 2
20 de Febrero 2016 - Sab 16:00 h
Gran Canaria
: 26,951
Goles
  Suarez (6)
Willian Jose (9)  
  Neymar (38)
Titular
Javi Varas 【6】 Bravo
David Garcia 【4】 Alves
Aythami 【5】 Mascherano
Bigas 【5】 Mathieu
Garrido 【5】 Jordi Alba
Roque 【5】 Sergi Roberto
Tana 【4】 Arda
Jonathan Viera 【6】 Iniesta
El Zhar 【5】 Messi
Willian Jose 【7】 Luis Suarez
Momo 【5】 Neymar
Cambios
Jonathan Viera→ Lemos (66) Arda→【5】 Rakitic (46)
El Zhar→ Araujo (75) Sergi Roberto→【5】 Vermaelen (70)
David Garcia→ Nili (86)  
Entrenadores
Quique Setien 【5】 Luis Enrique
Arbitro
Carlos Del Cerro (madrileño)
Tarjetas
Roque Mesa (83) Arda (33)
  Alves (85)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
9 6 15 Tiros a puerta 11 5 6
2 3 5 Ocasiones de Gol 6 2 4
2 1 3 Corners 6 5 1
2 1 3 Fueras de juegos 6 5 1
6 4 10 Faltas 13 6 7
48%   49% Posesion del Balon 51%   52%
Formacion

ラフィーニャが負傷欠場。ブスケツが出場停止。マシップ、ドグラス、ピケ、アドリアーノが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、ラキティッチ、バルトラ、ムニール、サンドロ、アレイシ・ビダル、ベルマーレンがベンチスタート。

敵地での連戦が続くこの試合も複数ポジションでローテーション。セルヒオ・ブスケツが出場停止だったことでセルジ・ロベルトがメディオセントロを務めたほか、ピケも招集外でマスチェラーノとマティエウのセントラル。右インテリオールもアルダが起用された。全体として動きが悪く、ボールがつながらなかった。

アルダ・トゥランがハーフタイムでベンチへと下がり、ラキティッチが登場。セルジ・ロベルトは70分で交代となってベルマーレンがセントラルに入った。これに伴い、マスチェラーノがピボーテへ移動。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Suarez (6)
Willian Jose (9)  
  Neymar (38)
Reporte

FCバルセロナがラス・パルマスになんとかかんとか1-2で勝利。中2日でのカナリアス諸島遠征+直後にロンドン訪問と、日程的にイヤな感じのしたこの試合だったが、案の定厳しい戦いとなった。バルセロナは終始動きが重そうで、バルサのお株を奪うパス回しと攻撃で主導権を握ったラス・パルマスが優位に試合を展開。トリデンテのパンチ力(スアレス、ネイマールが得点)によってどうにか勝点3を確保したが、試合終了の笛が鳴るまで全く安心できることはなかった。白星を手にしたことを第一とし、その他のことはページをめくって次のアーセナル戦へ向かっていこう。

ルイス・スアレス、立ち上がりの先制点

スケジュールが発表された当初から、このUDラス・パルマス戦は危険な匂いがしていた。エル・モリノンで試合をしてから僅か中2日でのグラン・カナリア遠征で、キックオフ時間は調整が難しい16時。しかも直後にはチャンピオンズ・アーセナル戦のためのロンドン遠征も控えており、しんどい試合になる要素は多分に備わっていた。

また、難しい日程が続くことでルイス・エンリケは各所でローテーションを実施。セルヒオ・ブスケツが出場停止だった以外に、ジェラール・ピケに休養を取らせ、多用しているイバン・ラキティッチもベンチに置いた。彼らの代わりに起用されたのはセルジ・ロベルトマティエウ(左セントラル)、アルダ・トゥランだ。ピケセルヒオが同時に不在だったことは、攻守で少なからぬ影響をチームに与えた。

アルダにいまいち精彩がなく、危なっかしかったのもバルサのプレーが冴えなかった要素のひとつだ。セルジ・ロベルトは守備面ではそう悪くはなかったが、前方へとパスを送る点においては物足りず。両方を高次元で行ってくれるセルヒオのすばらしさが改めて際立つ。攻撃は前線のタレントたちの個人突破中心。良い連係で崩した場面は数えるほどだった。

そのうちのひとつが、6分の先制点だ。アンドレス・イニエスタのスペースへのパスにジョルディ・アルバが抜け出し(ギャップを見逃さない鋭さ!)、完璧なクロスをGKとDFの間へと供給。そこにルイス・スアレスが走り込み、GKハビ・バラスの飛び出しを物ともせずにゴール天井へとシュートを突き刺している。どのプレーも芸術的な美しいゴールだった。

ラス・パルマスが試合を支配

思いのほか、あっさりと決まった先制点。しかしながらここから、バルサの苦しみは始まっていく。このところ、セルタ戦、スポルティング戦とリードしたすぐ後に同点に追いつかれているバルサは、このラス・パルマス戦でも3分後の同点を許した。9分、バルセロナ守備陣に囲またジョナタン・ビエラがヒールパスで意表を突くと、ウイリアン・ホセが落ち着いてコントロールした後、シュートを流し込んで1-1に。クラウディオ・ブラボの懸命な飛び出しも今回は実らなかった。バルサ選手はオフサイドを主張するも、ジョルディ・アルバが残っていたためオフサイドではなかった。

この後、試合はラス・パルマスのペースで続いていった。レバンテとの試合でもそうだったが、これが本当に降格圏のチームかという好パフォーマンスでカナリア勢はバルセロナを圧倒。高く設定したラインが連動して行うプレッシングとそのポゼッションの質はバルサのお株を奪うほどで、中盤での争いに敗れたビジターチームは、エリア周辺でかろうじて相手ボールを弾き返す苦しい展開を強いられることになった。バルサがこれだけボールを追いかけさせられる試合は、そうはお目にかかれない。後半にはポゼッションでバルセロナが下回る時間帯もあった

数少ないチャンスを仕留める力

しかし一発のチャンスがあれば十分ゴールに迫れるのもバルサの強みだ。26分のレオ・メッシによるフリーキックがそのひとつで、右ポスト前へと送り込まれたボールにフリーで合わせたルイス・スアレスのヘディング弾が、あと数センチのところでズレてポスト横を通過。えぐいシュートは決まるのに、こういうのは外れてしまう不思議な“キラー”だ^^;

幸い、1-2のゴールは前半のうちに訪れた。それはラス・パルマスに押し込まれていた38分のことだった。ダニ・アルベスからの縦パスを受けたルイス・スアレスが右サイドで粘り、ゴールライン前へと侵入に成功。切り返しによってDFをかわした後、折り返したボールをまず叩いたレオ・メッシのシュートはGKハビ・バラスに弾かれるも、そのこぼれ球を最後はネイマールが思い切り蹴り込んでゴールを奪い取っている。ホームチームの選手はエリア内に6-7人いたが失点を防げず。無理やりやった感が満載だが、強引にでも得点してしまえるのがトリデンテの凄さだ。

後半が始まって間もなく、バルセロナには勝負を決定付けるチャンスがあった。48分、下がり気味の位置にいたネイマールからのロングボールにダニ・アルベスが飛び出し、頭で落としたところをルイス・スアレス!だがこの好機はGKハビ・バラスのパラドンによって阻止する。バラスにはセビージャ時代に一度完璧にやられたことがあり、それが思い出された。仕留め損なったルイシートは、ポストを蹴って悔しがっていた。

試合終了を待ち侘びた終盤

ルイス・エンリケはいまいちだった前半のプレーを修正すべく、ハーフタイムでアルダ・トゥランをベンチへと下げ、安心印のイバン・ラキティッチを送り出していた。しかしバルサのプレーに安定感が出たかと言えば、今回はそれほどでもなく。ラス・パルマスは若干の疲れが出たようで、ライン間隔も広がっては来ていたものの、諦めることなくパスをつないで攻め入ろうと試みていた。そんなカナリアチームによって、カタランチームがピンチに陥る場面もしばしばだった。

中でも危なかったのは60分。ラス・パルマスの波状攻撃がブラボを襲った場面だ。ここではラキティッチが上手くボールを処理できなかったことを利用され、ビエラが強烈なシュート。これはブラボが弾くのだが、こぼれ球をウイリアン・ホセにシュートへと持ち込まれた瞬間には、クレは同点を覚悟した(サイドネットでゴールならず)。

もっと試合をコントロールする必要があったバルセロナ。ルイス・エンリケは70分、セルジ・ロベルトに代えてベルマーレンをピッチへ入れる。これに伴いマスチェラーノが守備的ピボーテへと移動し、セントラルは左利きが二人並ぶ珍しい配置となった。マルク・バルトラはなかなか使ってもらえない。

対するラス・パルマスのキケ・セティエン監督は75分、エル・サールに代えて元バルサBのアラウホを送り出す。このアルゼンチン人FWは試合終盤、バルセロナの大きな脅威となっていた。77分のコースを狙って僅かに枠を外れたシュートを初めとし、82分、89分と決定的な同点チャンスを作り出したアラウホ。どちらの場面もゴールになっていた可能性はあり、88分にはベルマーレンの気合のダイビングクリアもあった。とにかく落ち着かないゲーム終盤。試合終了の笛をこれだけ待ち侘びたのは久しぶりだった。

ということでラス・パルマスの良いところが目立ったこの試合は、効率的に2点をもぎ取ったバルセロナがかろうじて勝利。無敗記録を32へ、リーガでの連勝を8へと伸ばした。芳しくないようでもきっちり勝てたこと、それがこのカナリア遠征の一番の収穫だ。そして次はアウェイ3連戦の最後を飾るメインディッシュ、ロンドンでのアーセナル戦。こちらも良い結果で締めくくりたい。バモス!