Copa del Rey
1/2 final, vuelta

38度目のコパ決勝進出。
カプトゥム弾で29試合負けなし新記録。

Valencia CF FC Barcelona
1 1
10 de Febrero 2016 - Mie 21:00 h
Mestalla
: 16,400
Goles
Negredo (39)  
  Kaptoum (84)
Titular
Domenech 【6】 Ter Stegen
Ruben Vezo 【6】 Bartra
Santos 【6】 Vermaelen
Diallo 【4】 Mathieu
Gaya 【4】 Adriano
Danilo 【5】 Samper
Villalba 【6】 Rakitic
Zahibo 【7】 Sergi Roberto
Santi Mina 【6】 Aleix Vidal
Negredo 【5】 Munir
Piatti 【4】 Sandro
Cambios
Negredo→ (59) Rakitic→【6】 Camara (75)
Santi Mina→ Andre Gomes (71) Adriano→【5】 Douglas (75)
Villalba→ Iban (80) Sandro→【7】 Kaptoum (81)
Entrenadores
Gary Neville 【7】 Luis Enrique
Arbitro
Velasco Carballo (madrileño)
Tarjetas
Diallo (35) Munir (54)
Santos (41) Samper (73)
Gaya (63)  
Iban (89)  
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 2 4 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 7 12 Tiros a puerta 13 7 6
3 2 5 Ocasiones de Gol 5 2 3
2 1 3 Corners 4 2 2
0 0 0 Fueras de juegos 1 1 0
13 6 19 Faltas 17 10 7
32%   36% Posesion del Balon 64%   68%
Formacion

ラフィーニャが負傷欠場。ブラボ、アルベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ、ブスケツ、イニエスタ、アルダ、メッシ、スアレス、ネイマールが監督判断で招集外。マシップ、ドグラス、ファン・カマラ、グンバウ、カプトゥム、ロメラ、アレニャ(初招集)がベンチスタート。

主力をごっそり休ませる大胆ローテーション。Bチームからはサンペールが先発起用された。ボール保持時はバルトラ、ベルマーレン(中央で少し前)、マティエウの3バック。守備の際はアレイシ、アドリアーノが戻る。サンペール、ロベルトのドブレピボーテでラキティッチがメディアプンタ。よく動くロベルトが各方面に出没。

先発イレブンのまま75分まで引っ張り、二人同時交代。アドリアーノとラキティッチがベンチへと下がり、ドグラスとカマラが登場した。そのあたりから4-4-2へとシステム変更。バルトラが右ラテラルとなった。最後のカードはサンドロに代えてカプトゥム。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Negredo (39)  
  Kaptoum (84)
Reporte

主力選手をごっそりと休ませた“プランB”のバルサがメスタージャにて1-1のエンパテ。合計スコア8-1にてコパ・デル・レイ決勝進出を決めた。ここ8年で6回目、3年連続となるコパ決勝なり。試合は全般として拮抗した展開となり、両チームのシュート数、ゴールチャンスともに同程度。ネグレドのゴールによってバレンシアガ先制したものの、試合終了間際のカプトゥム弾でバルセロナが追いついた。ルーチョバルサはこれにて公式戦29試合負けなしとなり、ペップチーム(2010/11)のクラブ記録を更新した。

メンバー総入替、システムも変更

大幅なローテーションが予想されてはいたものの、コパでは毎回お休みになるブラボを始め、ピケ、アルベス、マスチェラーノ、ジョルディ・アルバ、ブスケツ、イニエスタ、アルダ、メッシ、ネイマール、スアレスら揃ってバルセロナに残したルイス・エンリケの招集メンバーはさすがに驚きだった。初招集を受け、クレの話題になったのはフベニール所属のカルラス・アレニャ。残念ながらトップデビューはお預けになったものの、期待の若者にお呼びがかかるのは嬉しい。

当然先発イレブンはごっそり入れ替わり、システムも通常とは異なる3-4-1-2。最終ラインはバルトラ、ベルマーレン、マティエウの3バックで、中盤はサンペールセルジ・ロベルトのドブレピボーテ+アレイシアドリアーノがカリレーロ。ラキティッチがその前で自由に動き、前線はムニールサンドロの2トップとなっていた。

バレンシアのガリー・ネビル監督もまた週末のエスパニョール戦を重視し、複数の主力選手を温存している。

ネグレドの先制ゴール

前日会見でのルイス・エンリケ曰く「奇妙な試合」は、やはりというか低めのリズムで始まった。最初にシュートを放ったのは3分のサンドロ。右のムニールから良い形でもらったボールだったので、せめて枠内に飛ばしたいところだった。9分のラキティッチもクロスバー上へと飛ばしてしまい、決定機、というほどの場面には出来ていない。

22分にはバレンシアに決定機が訪れる。ネグレドがエリア内でポストとなって、左後方から走りこんできたピアッティのセンタリングがサンティ・ミナへと届く寸前でマティエウが辛うじてクリア!バルサはこの試合、サンペールバルトラアレイシが守った右サイドをしばしば狙われていた。サンペールはまだまだ学んでいくべきところが多い。

バレンシアのチャンスは続き、ビジャルバにクロスバーをかすめるシュートを許した場面ではルイス・エンリケがベンチで激怒。そして39分、バルセロナは一本のロングパスからゴールを割られてしまう。ラインを高くし、相手ボールを奪おうとしていたところでそのラインの裏を突かれ(バルトラが残ってしまっていた)、抜け出したネグレドテル・ステーゲンと1対1に。GKは一度は胸でシュートを弾いたものの、運よくこぼれ球を拾ったネグレドが無人のゴールにボールを流し込み1-0としたのだった。

バルサにも得点機はあった。43分、アドリアーノのフリーキックにバルトラが頭で合わせようとしたところ、それに気付いていなかったムニールがヘディング弾を外してしまい同点ならず。バレンシアの1点リードで前半は終了となった。

交代選手3人で生んだ同点ゴール

後半はまず、バレンシアの攻勢(サンティ・ミナのシュート)から始まる。程なくしてバルセロナはペースを取り戻し、ボールを回していくのだが、ホームチームを脅かすほどの場面はほとんど作ることが出来ない。数少ない主力選手として攻撃を任されていたラキティッチがどうにかしようと奮闘していたものの、さすがに一人では“チェ”の守備網を破ることは難しかった。

守備面では、バルセロナは自陣でボールを失いすぎていた。72分にはダニーロのフリーキックをテル・ステーゲンが好セーブで防いでいる。

局面を打開すべく、ルイス・エンリケが駒を動かしたのは75分のことだ。ラキティッチアドリアーノをお役御免となり、カマラドグラスが登場。しかし交代によって試合が動くことはなく、1-0のまま終盤まで推移していく。

無敗記録は28でストップか、との雰囲気が漂い始めていた84分、チームを黒星から救ったのは途中出場(81分)のカプトゥムだった。ドグラスが左サイドをドリブルで上がり、前方のカマラへとパス。そして深い位置でボールに追い付いたカマラがワンタッチで送り込んだセンタリングを、中央のカプトゥムが押し込んで1-1としたのだ。最近フィリアルでよくゴールを決めているというカプトゥム。期待の若手ゆえ、この調子でどんどん伸びていってほしい。

ということでバルセロナはこれで29試合連続で負け無しとなり、クラブ記録を更新。華々しい内容ではなかったものの、普段見れない選手やシステムも見れ、ファンもまあ満足の試合だった。MVPは攻守に走り回っていたセルジ・ロベルト。このメンバーのなかでは、ひときわ存在感を放っていた。