Liga Española
jornada 9

ネイマールの崩し、スアレスの決定力。
先制許すも、二人の破壊力で逆転。

FC Barcelona SD Eibar
3 1
25 de Octubre - Dom 18:15 h
Camp Nou
: 78,228
Goles
  Borja Baston (9)
Suarez (21)  
Suarez (48)  
Suarez (85)  
Titular
Bravo 【7】 Riesgo
Dani Alves 【5】 Junca
Pique 【5】 Dos Santos
Bartra 【5】 Pantic
Jordi Alba 【5】 Capa
Mascherano 【5】 Dani Garcia
Rakitic 【5】 Escalante
Busquets 【7】 Verdi
Sandro 【5】 Inui
Suarez 【9】 Keko
Neymar 【8】 Borja Baston
Cambios
Sandro→ Munir 【4】(56) Dani Garcia→ Eddy (46)
Bartra→ Mathieu 【6】(56) Verdi→ Sergi Enrich (54)
  Inui→ Saul Berjon (79)
Entrenadores
Luis Enrique 【6】 Jose Luis Mendilibar
Tarjetas
Rakitic (50) Escalante (60)
Mascherano (83) Junca (67)
Pique (90) Pantic (83)
Neymar (92) Capa (92)
  Eddy (93)
Arbitro
Del Cerro Grande (madrileño) 【】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 3 3 Tarjetas Amarillas 4 4 0
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
8 6 14 Tiros a puerta 7 2 5
1 2 3 Ocasiones de Gol 3 0 3
4 2 6 Corners 2 1 1
2 1 3 Fueras de juegos 3 2 1
5 9 14 Faltas 18 13 5
72%   70% Posesion del Balon 30%   28%
Formacion

イニエスタ、ラフィーニャ、セルジ・ロベルト、メッシが負傷欠場。マシップが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、ドグラス、ムニール、アドリアーノ、ベルマーレン、マテュー、グンバウがベンチスタート。アルダとアレイシは出場できない。

イニエスタはまだ出場許可下りず。腰周りに痛みを抱えているとされるピケは先発に名を連ねた。そのピケの相棒はBATE戦に続いてバルトラが起用された。中盤は今回もマスチェラーノ、ブスケツ、ラキティッチで編成。右のエストレーモはサンドロだった。

交代は2人のみで、タイミングも同時。サンドロ、バルトラがベンチに退き、ムニールとマテューが登場した。後半のネイマールは中央寄りでプレーすることが多かった。試合終盤にはマスチェラーノが一発レッドで退場になるが、選手交代による修正は無かった。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Borja Baston (9)
Suarez (21)  
Suarez (48)  
Suarez (85)  
Reporte

現時点のバルセロナにとっては、どのチームが相手でも簡単には運ばないことが再確認された試合となった。ルーチョチームは前半の出来が芳しくなく、ここまで敵地で無敗と好調のエイバルに早い時間(10分)に先制を許す苦しい展開。クラックたちのパンチ力で局面を打開し、最終的には勝点3を確保したものの、今後の道のりが平坦ではないであろうことを印象付けた。チームを勝利に導いたのはネイマールの個人突破と、ハットトリックを達成したルイス・スアレスの決定力。最後まで戦うことを止めない、燃えるハートもなかなかではあった。

グダグダした立ち上がり

中盤ではセルジ・ロベルトラフィーニャを怪我で欠き、このエイバル戦で復帰か、と言われたイニエスタにも無理をさせないことにしたルイス・エンリケ。少ない選択肢の中から監督が選んだのは、マスチェラーノを中盤の底に置き、ブスケツラキティッチをインテリオールとした4-3-3だった。収穫はセルヒオにこのポジションへの適応が見られてきたこと。一方で動きが不足していることで相手にパスコースを制限され、苦し紛れのパス(中長距離)をカットされては陣内へ攻め込まれることを繰り返した前半でもあった。ポゼッションは7対3でも、エイバルは押されていると感じていなかっただろう。

前半に21回ボールを失ったというバルサの、失点もそのボール喪失からだった。10分のこと。ラキティッチからのパスを収めようとしたマルク・バルトラのトラップが大きくなり、ボールが足元を離れたところをカットしたエイバルのカウンターが発動。ワンタッチでパスをつながれ、1本目のベルディのシュートはクラウディオ・ブラボがブロックしたものの、こぼれ球をボルハ・バストンがきっちり蹴り込み、バスクチームが先制に成功している。

スアレスの同点弾

ラインを高く保ち、ボールをつなぎつつも隙あらば速攻を仕掛けるエイバルに対し、バルサはほとんど危険を作り出せなかった。前線のクラックたちはそれぞれに孤立し、パスが通ってもさっと囲まれて取り返される。そんななかで前半唯一のゴールチャンスを生み出したのが、セルヒオ・ブスケツの縦パスだった。21分、ネイマールが左でマークを引き付け、後ろに戻されたボールをブスケツが右奥へと大きく(チャビっぽく)展開。これをエリア内に走り込んだサンドロがダイレクトで中央へと折り返し、スアレスが頭で仕留める美しいゴールとなった。

前半のうちに同点に追いつき、あとは落ち着きを取り戻したバルセロナが相手を支配・・・といきたいところではあったが、この次に決定機を作り出したのはエイバルだ。30分、アルベスがボールを制御できずに奪い取られ、切れ込んできたケコのシュートをバルトラが寸でのところでスライディングクリアするピンチ。バルトラは失点時の失敗を、この身体を張るプレーで挽回した。

後半早々、スアレスの逆転弾

ピリッとしないプレーの続くバルサではあったが、幸いだったのは後半開始すぐに逆転に成功したことだ。48分、一度はボールをカットされたネイマールが再び奪取して左からエリアへと侵入。中央でパスを待っていたスアレスは身体を右へと開きながら右足でトラップすると、間髪いれずに右足での鋭いシュートをゴール左端へと突き刺している。これぞクラックだという妙技の連係でによる得点!ネイの侵入もルイシートの“キラー”っぷりもお見事だった。

スコアをひっくり返したことで、ようやくバルサは落ち着きを得た。後半はエイバルのシュートも2本に止まり、ブラボが脅かされる場面もなし。バルトラに代えてマテューを送り込む采配には驚かされたが、この日のマテューは去年のマテューで攻守に貢献アルバの背後をしっかりとカバーし、監督の期待に応えていた。攻撃ではメディアプンタとなってスアレスへとボールを送るネイマールが存在感。バルサが個人技中心ながらも試合を支配していた。

マスチェ謎の退場、、、スアレスのハットトリック

後々に物議を醸すであろうジャッジが登場したのは83分のことだ。線審を侮辱したとの咎で、デル・セーロ・グランデ主審(マドリー協会所属)はハビエル・マスチェラーノにレッドカードを提示。バルサは10人でのプレーを強いられることになった。だが問題はこの試合よりむしろ、マスチェが4試合出場停止の危機にさらされていることだ。4試合の制裁となれば、ちょうどクラシコまでがその対象となる。

それはさておき、不穏な空気漂うカンプノウを安堵させたのはその直後のスアレス弾だ。85分、センターサークルでボールを受けたネイマールがドリブルを開始し、スアレスが前線左にフリーでいるのを認めると縦パスを送り込む。9番はそのボールを胸でトラップすると、最後は右足シュートを確実に左ポスト横へと叩き込んで3-1。こうしてバルサは苦しみながらも、クラックたちのパンチ力によって逆転勝利を手に入れたのだった。バルサはこれで勝点を21とし、首位マドリーと同ポイントで並ぶ。白組に敗れたセルタは一歩後退。