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Champions League
1/2, Ida

メッシ、メッシ、ネイ!
ベルリン決勝へ向け大きな勝利。

FC Barcelona Bayern Munich
3 0
6 de Mayo - Mie 20:45 h
Camp Nou
: 95,639
Goles
Messi (76)  
Messi (81)  
Neymar (90+)  
Titular
Ter Stegen 【7】 Neuer
Alves 【8】 Rafinha
Pique 【8】 Boateng
Mascherano 【8】 Benatia
Jordi Alba 【7】 Bernat
Busquets 【7】 Lahm
Rakitic 【8】 Xabi Alonso
Iniesta 【7】 Schweinsteiger
Messi 【10】 Thiago
Luis Suarez 【8】 Muller
Neymar 【8】 Lewandowski
Cambios
Rakitic→ Xavi 【7】(81) Muller→ Gotze (78)
Iniesta→ Rafinha 【7】(86)  
Mascherano→ Bartra 【7】(87)  
Entrenadores
Luis Enrique 【8】 Josep Guardiola
Tarjetas
Alves (46) Xabi Alonso (34)
Pique (66) Benatia (51)
Neymar (68) Bernat (55)
Arbitro
Nicola Rizzoli (italiano)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 3 3 Tarjetas Amarillas 3 2 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
9 6 15 Tiros a puerta 8 4 4
3 5 8 Ocasiones de Gol 1 0 1
2 0 2 Corners 3 3 0
3 0 3 Fueras de juegos 2 1 1
6 9 15 Faltas 14 7 7
51%   47% Posesion del Balon 53%   47%
Formacion

マテューが負傷欠場。マシップ、モントーヤ、ドグラス、セルジ・ロベルトが招集外。ブラボ、チャビ、ペドロ、ラフィーニャ、バルトラ、アドリアーノ、ベルマーレン(初招集!)がベンチスタート。

なんの奇策もない、真正面からのド鉄板イレブン。とても潔い。序盤はバイエルンが3バックだったため、次々に縦に攻めた。相手が4バックに修正後はスペースを探しつつの潰しあい。

後半もしばし同様の展開が続き、監督が動いたのはメッシの先制点後。非常によく動いていたラキティッチがお疲れ様でベンチへ下がり、チャビ師匠がピッチに立った。数分間だがペップ黄金期の中盤の再現。続く交代はイニエスタからラフィーニャで兄弟のピッチでの再会が実現。最後はマスチェラーノがお役御免となってバルトラに出番。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (76)  
Messi (81)  
Neymar (90+)  
Reporte

南米トリデンテの破壊力(超メッシ)と守備での激しさ・集中力によって、ペップ・バイエルンに3-0先勝。ベルリンでの決勝進出を強く引き寄せる結果を手にした。チーム全体としてすばらしい出来だった中で、最高にすごかったのはレオ・メッシだ。終盤の先制点でチームに勢いをもたらすと、その5分には圧巻のプレーで2点目もゲット。最後はカウンターからネイマールが決定的な3点目を決め、フィエスタでカンプノウでの今季欧州ラストゲームを締めくくった。あとはミュンヘンでもいつもどおりの試合をすれば、念願のファイナルへ行ける。ベルリンまで、もう一仕事!

バルサに2つの決定機

現在、万事順調に三冠へと向けた航海を進めているルーチョバルサ号。その大きな難関であるペップバイエルン戦にルイス・エンリケ船長は、いつもの鉄板イレブンをピッチへと送り出した。チームは機能している、このメンバーなら絶対大丈夫との船長の確信がうかがえる。対するペップ・グアルディオラは多くの欠場者を抱えての苦しいやり繰り。前日会見でルーチョは「ペップがサプライズを用いるかもしれない」とも予想していたが、バルサのトリデンテにマークを付ける3バックできたのは驚きだった。

その3バックが続けられた15分間、ゲームは非常に激しいテンポで進んだ。バルサ、バイエルンともに相手ボール保持者への圧力は非常に強く、息つく暇もないほどの奪い合い。セルヒオ・ブスケツが前線近くまでボールを追うほどに、ホームチームのプレッシングは激しかった。例年なら消耗しているシーズン終盤でこれだけ走れることに素直に感動。すばらしいフィジカルの仕上がり具合だ。

プレッシングからの打ち合いなら、バルサが有利となる。まずは11分、テル・ステーゲンからのボールをメッシが頭で落とし、最終ラインのギャップを破ったルイス・スアレスがGKノイアーとの1対1の場面(GK右足で辛うじてセーブ)を作ると、14分にはスアレスが右サイドから崩し、中央のネイマール弾をラームがなんとかブロック。このチャンスは片方は決まっているのが普通であるほど決定的で、活かせなければ、事は難しくなってしまう。

レバンドフスキにヒヤリ

ピッチの後にチャンスあり、の言葉のとおり、次に好機を手にしたのはバイエルンだった。18分、ドイツ王者はミュラーレバンドフスキの2人の攻めでバルサのエリア内へと侵入、ミュラーがただ押し込めばいいだけの完璧センタリングをテル・ステーゲン前に送り込む。そこへフリーで詰めるレバンドフスキ。。もしこれが決まっていたら、けっこう大変なことになっていただろう。だがレバはシュートを当て損ね、クレはホッと胸を撫で下ろした。リベリー、ロッベンを怪我で欠くドイツチームのビッグチャンスは、試合を通じこの1回のみだった。

この少し前から、ペップ・グアルディオラは最終ラインを4人へと戻す指示を出し、守備を修正していた。バルセロナもまた一呼吸してプレーを落ち着かせる。そこからしばらくは中盤でのボールの奪い合い。ラキティッチダニ・アルベスの奮闘が光っていた。30分を回ってからはゲームは幾分小康状態に入る。前半最後の見せ場は38分。イニエスタからの裏へのパスに抜け出したアルベスの胸トラップからの右足シュートがノイアーを襲い、ドイツ人守護神がまたもやこれをパラドンで阻止している。前半の両チームのポゼッションはほぼ互角。パス数はどちらも約200本ほどで、いつも(300-400)に比べてだいぶ少なかった。

バイエルンが主導権

0-0で始まった後半はバイエルンのペースで進んでいった。バルサは相手のプレッシャーを上手くかいくぐることが出来ず、ドタバタとした感じ。46分にはレバンドフスキを止めようとしたアルベスがいきなりカードをもらっている。早く先制点の欲しいルーチョチームは、少々縦への攻めを急ぎすぎていた様子。攻めも個人突破で仕掛けては防がれる場面が多く、中央に集まっていた。57分のネイマールとのワンツーからのメッシのシュートもノイアーに阻まれた。

幸いバイエルンの攻めにさほどパンチ力がなかったことと、集中力を切らさない守備によってピンチに陥ることはなかったバルセロナではあったが、これは決して好ましい状況でもなかった。このまま押しきられ、0-0、1-0、0-1あたりのスコアでブエルタに行くのではないか、1-0でも勝てれば満足すべきか、という展開だった。

メッシ現る

そこでチームを救いに現れたのがスーペル・メッシだ。後半は相手守備陣に上手く対応され、存在感が薄くなっていた大エースだったが、魔法の5分間ですべてを解決してしまうから驚異的すぎる。まずは76分、ボールを奪取したアルベスからのパスを受けると、必殺のエリア際ドリブルを開始。バイエルンの壁にわずかな隙を見つけるや強烈なシュートを放ち、ニアポスト横へとボールを突き刺した。これにはさすがのノイアーの手も届かない。

さらに81分、ラキティッチからの縦パスをもらったメッシは、今度はエリア内へと侵入。鮮やかにボアテング(重心を崩されころん)を料理すると、最後の壁であるノイアーを右足バセリーナで攻略したのだった。異次元すぎて、ただ感服するのみ。ペップが前日に語っていたように、「メッシは誰にも止められない」ことが改めて証明された。

メッシコールに沸くカンプノウ。しかしここで気を緩め、2-1とされてしまっては勿体ない。ルイス・エンリケはお疲れのラキティッチに代えてチャビを、イニエスタに代えてラフィーニャを送り出しゲームを閉めにかかった。そして試合終了の笛もそろそろというアディショナルタイムに、カウンターからネイマールが決定的な意味を持つ3点目を決めて試合終了。チームが全員でゴールを喜ぶ姿が、バルサの今をよく表している。

ということでカンプノウでのイダはバルサが3-0で先勝。ほぼ勝負は付いたと思えるスコアではあるが、ルーチョチームは決して集中をなくすことなく、次も勝ちに行くと確信できる。準々決勝イダでバイエルンに3-1で勝ったポルトがブエルタで6-1で敗れたことが、良い見本となってくれよう。念願のベルリン決勝まで、あと90分!バモス!

【本日のバルサ】でのバイエルン戦まとめ