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Champions League
1/8, Vuelta

得点なくともメッシが主役。
1/4ファイナル進出!

FC Barcelona Manchester City
1 0
18 de Marzo - Mie 20:45 h
Camp Nou
: 92,551
Goles
Rakitic (31)  
Titular
Ter Stegen 【8】 Hart
Alves 【7】 Sagna
Pique 【8】 Kompany
Mathieu 【7】 Demichelis
Jordi Alba 【7】 Kolarov
Mascherano 【7】 Nasri
Rakitic 【8】 Fernandinho
Iniesta 【7】 Toure Yaya
Messi 【9】 Milner
Luis Suarez 【7】 Silva
Neymar 【7】 Aguero
Cambios
Rakitic→ Rafinha 【6】(83) Nasri→ Navas (46)
Alves→ Adriano 【6】(91) Toure Yaya→ Boby (71)
  Milner→ Lampard (87)
Entrenadores
Luis Enrique 【7】 Manuel Pellegrini
Tarjetas
Alves (80) Fernandinho (15)
  Kolarov (20)
  Silva (27)
  Nasri (35)
  Demichelis (82)
Arbitro
Gianluca Rocchi (italiano)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 5 1 4
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
8 13 21 Tiros a puerta 12 8 4
4 8 12 Ocasiones de Gol 3 2 1
3 4 7 Corners 5 2 3
0 3 3 Fueras de juegos 0 0 0
2 4 6 Faltas 12 6 6
56%   59% Posesion del Balon 41%   44%
Formacion

ブスケツ、ベルマーレンが負傷欠場。マシップ、モントーヤ、ドグラスが監督判断で招集外。ブラボ、チャビ、ペドロ、ラフィーニャ、バルトラ、セルジ・ロベルト、アドリアーノがベンチスタート。

予想されたとおりのスターティングイレブン。メッシは右から中央を縦横無尽に駆けた。空いたところをラキティッチやスアレスがカバー。

交代はふたりで、どちらも終盤。まずはラキティッチに代わってラフィーニャが入り、終了間際にアルベスからアドリアーノ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Rakitic (31)  
Reporte

エティハドでのイダ(1-2)に続き、カンプノウでもマンチェスター・シティを退けたFCバルセロナが(1-0)、堂々たるチャンピオンズ8強入りを果たした。同大会での1/4ファイナルはこれで8年連続となる。勝利の立役者となったのは大エースのレオ・メッシだった。バルサの10番はラキティッチによる決勝点をアシストしたほか、ボールを持つ度にシティ守備陣のバランスを崩し、数々のゴールチャンスを創出。偉大なるハートのセーブによって得点こそなかったものの、獅子奮迅の活躍でチームを牽引した。英国人GKの大当たりがなければ、点差はずっと大きくなっていただろう。今週1つめのビッグマッチをものにし、次は週末のクラシコだ。

別格メッシ、ラキティッチの先制点

試合はまず、ネイマールによる決定機から始まっている。6分、ダニ・アルベスからのスルーパスを受けフリーとなったネイマールのシュートが、左ポストを直撃。バルセロニスタはこの夜、何度もゴール寸前まで行ってはGKとポストの活躍によって得点を阻まれるチームに「ウィー!」と仰け反ることになるのだが、これがその第一弾だった。勿論この時点では、数点奪って快勝する未来しか想像していない。

ルーチョバルサのエンジンとしてチームメイトたちを引っ張っていたのはエースのレオ・メッシだった。フォーム好調に加え、第一戦での最後のPK失敗へのお返しを期していたであろうメッシは、この第二戦でも別格のパフォーマンスを披露。14分にイニエスタとの壁パスからGKハートを脅かすと、17分と29分には直接フリーキックから得点を狙った(残念ながら少々精度に恵まれず)。この試合のレオはとにかく別格で、ドリブル、股抜き、アシスト、シュート、それに守備とあらゆる面で活躍。スタンドはメッシコールでそのエースを称えていた。

先制点はそのメッシのアシストから生まれた。31分、きっかけはジョルディ・アルバの始めたカウンターアタックだ。パスを受けたレオは右方面のドリブルで相手DFたちの注意を引き付けておき、ここ!というタイミングで左から上がってきたフリーのラキティッチへとボールを供給。クロアチア代表MFはこれを華麗に胸でコントロールすると、柔らかい浮き球シュートでハートを攻略し、ゴールを陥れている(それはまるでネイマールのような)。英国人守護神はこの後、とてつもないセーブを連発をするゆえ、この得点の持つ意味は非常に大きかった。

シティにカード連発

エティハドでの第一戦のように、前半は概ねバルサのペースで進んでいる。少なくとも2点が必要なマンチェスター・シティは立ち上がりから積極的に前へと出てきたが、決定的な場面を作り出すには至らず。むしろ目立っていたのは荒っぽいタックルで、“スカイブルーズ”は前半だけで4枚のカードを提示されている。前日会見でいつも退場者が出るとこぼしていたペジェグリーニ監督だったが、これではそれも仕方がない。今回もシティは11人で試合を終えられそうにないと思わせる前半だった。

バルサは先制後もシティのエリアに迫り続け、43分にはルイス・スアレスのループシュートを再びポストがセーブ。ネイマールにも惜しい場面があり、少なくとも2-0には出来たな、との感触をもってハーフタイムに入っている。

両GKが活躍

そして後半、試合は別の表情を見せ、両チーム合わせて20数本のシュートが乱れ飛ぶ45分となる。まず攻勢を仕掛けたのは、一気に決着をつけてしまいたいバルサだった。ルーチョチームは後半の立ち上がり、メッシ、ラキティッチ、アルバ、ネイマールとシュートを4発。しかしながらシティも負けてはおらず、そこから反撃に転じていく。中盤ではトゥレ・ヤヤが存在感を発揮し、攻撃を先導。バルサはコントロールを失い、押し込まれるシーンが多くなっていった。ヒヤッとしたのはエリアの外へボールを処理に向かったテル・ステーゲンがアグエロにかわされた場面。幸いゴールから遠かったことでDFたち(ピケ)がカバーし、事なきを得ている。

ビジターチームが最も得点に近づいたのは78分、マスチェラーノとピケに挟まれたアグエロがエリア内で倒れ、ロッキ主審がペナルティを宣告した瞬間だ。しかしこれは若き守護神テル・ステーゲンの読みが勝り、きっちりブロック。もし1-1とされていたら延長戦の可能性もあっただけに、非常に大きいプレーだった。

それと前後し、ルーチョチームにも得点のチャンスは数多くあった。しかしながら、そこに立ちはだかったのがGKハートだ。バルサ自慢の南米トリデンテが、何度シュートを放とうともことごとく止めてしまった天晴れハート。特にネイマールはカウンターから2、3度は1対1となっていただけに、ネットを揺らして気分よくクラシコに臨んでほしかった。まあカシージャスはハートのように止めまくりはしないだろう、というのがクレ的見解ではあるけれど。

ということでマンチェスター・シティとの1/8ファイナルはバルセロナが合計3-1で勝利。4日後のマドリーとの決戦は体力的には少々不利とはいえ、精神面では充実しているゆえ、ファンのサポートも受けつつしっかりと勝ってくれることだろう。なにはともあれ、1/4進出おめでとう!