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Champions League
1/8, Ida

スアレス2ゴール!
仕留め逃した感。

Manchester City FC Barcelona
1 2
24 de Febrero - Mar 20:45 h
City of Manchester
: 45,081
Goles
  Luis Suarez (16)
  Luis Suarez (30)
Aguero (69)  
Titular
Hart 【7】 Ter Stegen
Zabaleta 【5】 Alves
Kompany 【7】 Pique
Demichelis 【7】 Mascherano
Clichy 【7】 Jordi Alba
Fernando 【6】 Busquets
Milner 【7】 Rakitic
Nasri 【6】 Iniesta
Silva 【8】 Messi
Dzeko 【9】 Luis Suarez
Aguero 【5】 Neymar
Cambios
Nasri→ Fernandinho (61) Rakitic→【5】 Mathieu (71)
Dzeko→ Bony (68) Alves→【5】 Adriano (75)
Silva→ Sagna (78) Neymar→【5】 Pedro (80)
Entrenadores
Manuel Pellegrini 【6】 Luis Enrique
Tarjetas
Clichy (58) Rakitic (41)
Clichy (73DA) Alves (45)
Fernando (90) Adriano (88)
Arbitro
Felix Brych (alemania)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 3 3 Tarjetas Amarillas 3 1 2
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 8 13 Tiros a puerta 16 8 8
1 4 5 Ocasiones de Gol 7 3 4
2 6 8 Corners 4 3 1
0 0 0 Fueras de juegos 7 3 4
3 10 13 Faltas 13 9 4
42%   38% Posesion del Balon 62%   58%
Formacion

ドグラス、ベルマーレンが負傷欠場。モントーヤ、バルトラ、マシップがベンチ外。チャビ、ペドロ、ラフィーニャ、ブラボ、セルジ・ロベルト、アドリアーノ、マテューがベンチスタート。

予想どおりの先発イレブン。メッシは右サイドに張るのではなく、中央少し下がり目の位置を自由に動いていた。ネイマールも常時左に居らず。ラキティッチやアルバが空いたスペースを使う。

交代は70分以降。まずはラキティッチに代えてマテューを送り出し、ブスケツがインテリオールの位置に上がる。ピボーテはマスチェラーノに。続く交代はアルベスからアドリアーノ。最後はネイマールを下げてペドロに出番。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Luis Suarez (16)
  Luis Suarez (30)
Aguero (69)  
Reporte

マンチェスター・シティの本拠地へと乗り込んでのチャンピオンズ1/8ファイナル第一幕は、ルイス・スアレスの2ゴールによってFCバルセロナが1-2で先勝。アウェイゴールを2つ奪っての勝利なので本来であれば大満足な結果なのだが、92分に手にしたPKを活かし損ねたことで、なんとなく甘酸っぱい後味となっている。これで対決はオープンなまま残ったが、大勝して周囲に楽観ムードが漂いすぎるよりは好ましいと考えて、まずは敵地での勝利を祝おう。

バルサの前半

前半はバルサの良さが目立った。ルイス・エンリケはこの重要なゲームに、予想通りとなる“彼のイレブン”を起用。高い集中力と激しさ、正確でリズムのあるパス回しによって試合を支配していた。3日前のマラガ戦での活力の無さはなんだったのかと思うほどに、この夜のバルサには活気があり、レオ・メッシもかなり積極的にプレッシングに参加。狙いである奪ってからの速攻も決まっていた上、前日に報じられていたブスケツコメントのようにシティがバルサにプレーをさせてくれたことで、前半は中盤でのコントロールも効いていた。

マンチェスター・シティは立ち上がりに攻勢に出たものの、8分にミルナーのフリーキック(ネイがボールを取られ速攻を受けた)以降は自陣に封じ込まれ、前半終盤まではバルサ守備陣を慌てさせることはなかった。テル・ステーゲンも安定の足技で、改めてクレを喜ばせるGKだと思う。

メッシが牽引し、スアレスが決める

10分あたりからハーフタイム前までは、バルサが思うようにゲームを進めていった。幾つかのジャブでシティを揺さぶった後、先制点は16分。右のスローインに続くプレーだった。レオ・メッシによるセンタリングがエリアへと送り込まれ、飛び込んだルイス・スアレスが鋭い左足シュートで沈めて0-1!最初のプレーではコンパニーの寄せによってシュートへと行けなかったスアレスだが、こぼれ球をすぐさま蹴り込めるあたりは生粋のストライカー。実にすばらしい(0-1)。

先手を奪ったバルサは、余裕をもって支配を続けた。26分にはネイマールのスルーパスを受けライン裏へと抜け出したスアレスがGKと1対1から股抜きシュート。この勝負はハートの読み勝ちで阻止されたが、懐かしい英国の地でネットを揺らし乗っているスアレスの勢いは止まらず、その4分後には今度も点取り屋らしいゴールによってシティの守備網を陥落させる。きっかけは再びバルサの10番だった。

ギアの入れ方が通常より1-2段上だったメッシが中央でドリブル突破を仕掛け、左のジョルディ・アルバへとパスを展開。ラテラルはそこからライン手前まで切れ込むと狙い澄ましたセンタリングを中央へと送り込み、最後は一度後ろへと下がってマークを外したスアレスが猛然と突っ込むことで仕上げとしている。中、外、中と揺さぶり崩しての気持ちの良いゴールだ(0-2、30分)。

前半終了間際には少しホームチームの時間があり、ナスリのシュートがテル・ステーゲンを襲うが若き守護神は問題なくセーブ。一方でバルサも44分、ダニ・アルベスのシュート(あるいはセンタリング)がクロスバーに弾かれ、追加点には至っていない。

シティの反撃

前半を0-2で終えたチームに対し、ペジェグリーニがどのような指示を与え、どう反応してくるかが注目された後半は、イングランド勢が優勢に立つ時間が続いた。おそらくはゲームをコントロールしようとしたバルサを、強烈なプレッシャーによってシティが押し込んだのだ。バルサは自陣近くでプレーすることを余儀なくされ、危険なシュートを許し、コーナーキックを連続で与えるなど苦しい展開。マスチェラーノ、ピケらの踏ん張りによってどうにか凌いでいたピンチを、ついに決められたのは69分のことだった。

フェルナンジーニョの速い縦パスをシルバがヒールで落とし、エリア内へと切れ込んだアグエロが鋭い右足シュートを左ポスト横へと突き刺して1-2。メッシへのプレッシングが功を奏し、キレイな攻めが決まったというゴールで、テル・ステーゲンにそれを止める方法はほぼなかった。

クリシー退場

リードが1点となった70分以降から、ルイス・エンリケは交代カードを切っていく。最初に行った修正は、お疲れのラキティッチをベンチへと下げてマテューを入れることで、ブスケツマスチェラーノをそれぞれ前に出すというものだった。ゲームの流れに影響するジャッジが出たのはその2分後のこと。クリシーが2枚目のカードによって退場処分となるのだが、この日のフェリックス・ブリック主審、当たりに対し少々厳しかった。

シティが1人少なくなったことで、それまでハイテンポだったゲームの進行速度は落ち着いていく。バルサとしてはそれは願うところであり、まずは一呼吸し、その後に勝負を決めに行くぞという展開だった。しかし残念ながら、クラシコ前のカンプノウ決戦をぐんと楽にする3点目は生まれない。チャンスがなかったわけでなく、十中八九決まっていたと思えるのが余計に惜しい。

メッシのPK失敗

ゲーム終了直前、勝負を決める絶好のチャンスを手にしたのはレオ・メッシだった。90分にはペドロ(途中出場)からのパスを受けてライン裏へと抜け出し、GKハートもバセリーナで攻略したギガクラックだったが、これはわずかにオフサイドとなって無効の判定。さらにアディショナルタイムには自らの仕掛けによってサバレタのファールを誘発、PKを獲得するも、大エースはこちらも仕留め損なっている。最初のシュートがハートに読まれたのは仕方ないのだが、こぼれ球をねじ込む際にダイビングヘッドを選択し、枠を外してしまったのは痛恨。これは勿体なかった。

ということで試合は1-2で終了。敵地での第一戦を1-2で先勝だから十分満足なのだが、最後の最後にPKなんてものが眼前にぶらさげられたことで、なんとも甘酸っぱい後味となっている。この仕留め損なった感(シティとすれば生き残った感)が、3週間後の第二戦にどう影響を与えてくるか。トゥレ・ヤヤが戻ってくるカンプノウ決戦は、より熱い試合になりそうだ。直後のクラシコと合わせ、バルサは心臓破りの一週間!