Liga Española
jornada 6

リーガ開幕6連勝(クラブタイ記録)!
ポゼッション議論へのリアクション。

FC Barcelona Real Sociedad
4 1
24 de Septiembre - Mar 20:00 h
Camp Nou
: 70,066
Goles
Neymar (5)  
Messi (8)  
Busquets (23)  
  De la Bella (64)
Bartra (76)  
Titular
Valdes 【6】 Bravo
Alves 【6】 Estrada
Pique 【5】 Cadamuro
Mascherano 【6】 Iñigo Martinez
Adriano 【6】 De la Bella
Busquets 【7】 Ros
Xavi 【6】 Xabi Prieto
Iniesta 【6】 Sangalli
Alexis 【6】 Markel Bergara
Messi 【8】 Griezmann
Neymar 【8】 Seferovic
Cambios
Mascherano→ Bartra (34) 【6】 Xabi Prieto→ Agirretxe (21)
Neymar→ Pedro (74) 【6】 Estrada→ Ansotegi (46)
Messi→ Sergi Roberto (81) 【6】 Ros→ Ruben Pardo (77)
Entrenadores
Gerardo Martino 【7】 Jagoba Arrasate
Tarjetas
  Agirretxe (55)
Arbitro
Gil Manzano (extremeño) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 1 1 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
9 14 23 Tiros a puerta 8 5 3
5 7 12 Ocasiones de Gol 4 2 2
2 4 6 Corners 1 0 1
3 0 3 Fueras de juegos 0 0 0
3 3 6 Faltas 12 4 8
65%   66% Posesion del Balon 34%   35%
Formacion

プジョル、アルバが負傷欠場。セスクが招集外。ジョナタンがベンチ外。モントーヤ、ペドロ、ピント、バルトラ、ソング、テージョ、セルジ・ロベルトが控えスタート。セントラルは今回もピケとマスチェ。前節3得点のペドロはベンチ。ローテーション予想のネイマールは先発に名を連ねた。

1人目の交代は負傷によるもの。マスチェラーノ(ブスケツの蹴りが腿に入る)に代わってバルトラに出番が訪れた。バルトラはこれが今季リーガ初出場。2人目はネイマールからペドロへ。最後のカードはメッシに代えて、今季公式戦初出場のセルジ・ロベルト。そのまま偽9番に入っている。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Neymar (5)  
Messi (8)  
Busquets (23)  
  De la Bella (64)
Bartra (76)  
Reporte

東京藝術大学邦楽科卒の若手日本舞踏家集団“藝○座(ゲイマルザ)”が、“日本代表”としてメルセ祭りの舞台に立っているちょうどその頃、カンプノウでもまたスペクタクルなショーが繰り広げられていた。ネイマール、メッシ、イニエスタ、チャビ、ブスケツ、その他のクラックたちがピッチ上で乱舞した、レアル・ソシエダ戦だ。この1週間にわたって行われてきたポゼッション論議への、選手たちからのリアクションがこの夜の4-1。珍しい人たちのゴールもあり、メルセ祭りを彩るに相応しいゲームだった。

ローテーションを積極的に採用しているマルティーノ監督が、このラ・レアル戦でリストから外したのはセスクだ。それにより中盤はチャビ、イニエスタ、ブスケツのティキタカトリオで構成され、カンプノウの広いピッチを活かした“いつもの”ポゼッションフットボルが展開されることとなった。そこにアクセントを加えていたのが、左サイドで存在感抜群のネイマールだ。

ネイマールのリーガ初得点!

前日会見でのアラサテ監督の宣言どおり、レアル・ソシエダは自陣で引きこもることなく勇敢に前へ。開始2分にブスケツとマスチェラーノが接触(ブシの蹴りがマスチェの右太ももに!)した際には、セフェロビッチのシュートがクロスバーを直撃している。この不運なアクシデントの影響で、ヘフェシートは34分にバルトラへとポジションを託しロッカールームへと退くことになる。

ラ・レアルに最初のジャブをもらったバルサは、すぐさまお返しのブローを食らわせる。エリア右で頑張ったアレクシスのセンタリングを、左からこっそり侵入してきたネイマールが押し込んであっさり先制に成功(5分)。リーガ初ゴールはもうちょっと華麗なものが良かったのか、なんとなく照れているようにも見えたネイ君だ。

さらにはその3分後には、ネイマールが深くえぐってからのクロスに、逆サイドのメッシがダイビングヘッドで合わせて2-0!(8分)。発展途上にもかかわらず、炸裂しまくっているレオ・ネイコネクションの今後が楽しみでならない。メッシはこれにて公式戦での総ゴール数を323とし、ラウール(マドリー)の記録に並んでいる。

このところ巷で繰り広げられていたプレースタイル議論を笑うかのように、この夜のタタチームはクレ好みのプレーで相手を圧倒する。ぐずぐずしていたアヤックス戦、ラージョ戦前半のような姿はそこになく、ボールポゼッションも7割を超える勢い。追加点の匂いはスタジアムに充満していた。

ブスケツの強烈ミドルシュート

まごつくラ・レアルの最終ラインがでこぼこだったことで、再三裏を狙っていたのはネイマールだ。10分にはイニエスタからのスルーパスに抜け出すも、GKブラボが果敢な飛び出しでなんとか阻止。15分には再びイニエスタのボールに反応し、折り返しをチャビが沈めているが、非常に疑わしいオフサイドの判定によりカピタンのゴールは無効とされている。

そんななか、3点目を決めたのはまさかのブスケツだった。メッシのタコナッソ(ヒール)がGKブラボに阻まれ、こぼれ球を拾っての再シュートがクロスバーとポストにピンボンのように弾かれたところ、セルヒオの度肝を抜く左足ミドルシュートがゴール右隅に突き刺さったのだ(23分)。祭りの夜は、なにか不思議な力が宿るのだろう。

36分にはレアル・ソシエダのエリア内でのこれでもか!というパス回しによる崩し。最後はダブルタッチを決めたイニエスタからボールを受けたネイマールが最深部まで入り込み、あとは押し込むだけのラストパスを出しているのだが、珍しいことにメッシが空振り。決まっていれば、実に美しいゴールだったところだ。

1点返したラ・レアル

後半に入っても、ゲームの流れに変化はなかった。ゲームは変わらずホームチームが支配し、ゴールチャンスも多数。しかし1点で満足することなくゴールを狙ったメッシには少々運がなく、52分と53分に連続して得点機を逃すと、55分にはカウンターからのネイマールのシュートをブラボがセーブしている。

そうして試合を動かしていたバルサがアクセルを緩めた60分すぎ、ラ・レアルが一矢を報いる。エリア内での浮き球をジェラール・ピケが処理しそこない、隙を見逃さなかったアギレチェのパスを左サイドに詰めていたデラ・ベジャが悠々と蹴り込んで3-1にするのだ(64分)。さすがの絶好調バルデスも、この場面はどうしようもなかった。さらに65分にはグリースマンの強力ミドルがビクトルを強襲。こぼれ球にサンガリが詰めたところを、かろうじて先んじて捕球している。

バルトラのゴールで勝負あり

やや流れが傾きかけた試合を、再び元の状態へと戻したのはメッシだった。ギガクラックはスピードあるドリブルによって2人のマークをかわすと、ゴールライン際から必殺のお膳立てパスを供給。あとはデランテロ・セントロの如くゴール正面へと入ってきていたバルトラが、小洒落たタッチでそれを押し込むだけで良かった(76分、4-1)。

点差が3点になったことで、マルティーノ監督はスター選手たちをお役御免としていく。74分にはペドロと交代でネイマールが、81分にはセルジ・ロベルトと交代でメッシがベンチへ。スタジアムは盛大な拍手によって彼らを称えている。

そして82分には、セルジ・ロベルトのアシストを受けたペドロがゴールを狙うも、ボールは惜しくもポスト右を通過。アディショナルタイムのピケのシュートもGKブラボに阻まれ、アレクシス(祭りに気合十分だったが、若干カラ回って主役となれず)のヘディング弾がポストを直撃。ケーキにイチゴを乗せるには至らなかった。

というわけで、メルセ祭りの夜のフットボルフィエスタは4-1で終了。クラブ記録に並ぶリーガ開幕6連勝を達成している。バルサスタイルでの快勝により、議論もとりあえずは落ち着くことだろう。