Liga Española
jornada 28

大味な試合ながら、
ビジャとメッシの決定力で勝利。

FC Barcelona Rayo Vallecano
3 1
17 de Marzo - Dom 21:00 h
Camp Nou
: 68,197
Goles
Villa (24)  
Messi (39)  
Messi (56)  
  Tamudo (69)
Titular
Pinto 【7】 Ruben
Adriano 【5】 Tito
Pique 【6】 Galvez
Mascherano 【7】 Figueras
Jordi Alba 【7】 Arbilla
Busquets 【7】 Adrian
Cesc 【6】 Trashorras
Iniesta 【7】 Jose Carlos
Messi 【9】 Chori Dominguez
Alexis 【6】 Piti
Villa 【8】 Delibasic
Cambios
Adriano→ Alves (23) 【7】 Adrian→Lass (62)
Iniesta→ Thiago (64) 【6】 Delibasic→ Tamudo (69)
Cesc→ Song (82) 【6】 Chori→ Isaac (85)
Entrenadores
Jordi Roura 【7】 Paco Jemez
Tarjetas
Pinto (90) Piti (18)
  Trashorras (29)
  Tito (64)
  Ruben (69)
Arbitro
Gonzalez Gonzalez (castellano-leones) 【7】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 4 2 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 10 15 Tiros a puerta 16 11 5
4 5 9 Ocasiones de Gol 5 4 1
1 5 6 Corners 10 8 2
1 1 2 Fueras de juegos 0 0 0
5 3 8 Faltas 18 6 12
58%   56% Posesion del Balon 44%   42%
Formacion

バルデスが出場停止。チャビとプジョルが負傷欠場。アルベス、チアゴ、バルトラ、ペドロ、ソング、テージョ、オイエルがベンチスタート。右ラテラルがアルベスでなくアドリアーノだった以外は、ベストといえる布陣。そのアドリアーノはしかし前半に負傷交代となっている。

残る二つの交代枠はいずれもインテリオールで、イニエスタ→チアゴとセスク→ソング。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Villa (24)  
Messi (39)  
Messi (56)  
  Tamudo (69)
Reporte

ビジャ&メッシによるツープラトン攻撃が勝負を決めた試合。大味ではあったが、スパイスは効いていたか。

ミラン戦での幸せ酔いがほんのりと続く、カンプノウ3連戦の最終戦。案の定、少々締まりのない感じのゲームとなったが(特に3-0後)、メッシ・ビジャコンビによる攻撃の破壊力はすばらしいものがあった。シーズンの重要局面に向け、二人の調子(特にグアッヘ)が上がっているのは非常に心強い。本日の3ゴールは全て、ご両人によってあげられたものだ。

攻撃的ラージョ

攻撃精神によってセンセーショナルを起こしているラージョ・バジェカーノは、カンプノウであろうとその哲学を貫いてきた。そういうチームは大抵バルサの返り討ちに遭うが、清々しく、観ていて楽しい。バルセロナとポゼッションで争い、ボールを速く展開し、ピントの守るゴールを狙い続けていたラージョ。データ上では彼らは、バルサと互角の数字を残している(シュート15対16、チャンス9対5、コーナー6対10、支配率56%対44%)。

ラージョが攻撃的にきたことで、ティト・ロウラチームの3ゴールはいずれも、カウンターアタックから生まれることとなった。これは結構珍しいケースだ。中盤でボールを奪うと、高く設定された最終ライン裏を目掛けて一気に攻撃。いつもやられてきたパターンでこちらが3得点ってのも悪くはない。

ビジャからメッシ、メッシからビジャ

いまひとつボールの落ち着かなかったバルサが試合を支配し始めたのは、15分手前からだった。21分にはゴールライン際でボールに追いつこうと頑張ったアドリアーノが右太ももを痛め、ダニ・アルベスと負傷交代。そのすぐ後の24分、アスルグラナは速攻から1つめのゴールをもぎ取っている。

相手のチェックをひらりとかわしたメッシが中盤から猛然とドリブルで持ち上がり、(右のアレクシスを使うと見せかけ)左サイドに生まれていたスペースへと絶妙のパス。詰めていたビジャが冷静沈着にGKルベンとの1対1を制したのだった。ゴール後すぐにレオへと飛びつくグアッヘの姿は、クレを幸せにしてくれる。

10番から先制点をお膳立てしてもらった7番は、今度は逆に10番の追加点をアシストする。それは39分のことだ。自陣のブスケツからのロングパスをビジャが左サイドで受け、中央に生じたギャップを見逃さずにラストパス。メッシはエリア内へと走り込むと、ダイレクトの左足シュートであっさりとルベンを攻略している。どうやらピッチに水を撒きすぎ、それまではつるつると滑っていたレオだったが、得点を決める際のこの簡単さはどうだ。

2-0で勝負をほぼ手中に収めたバルサ。42分の絶好機(セスクからのラストボールに抜け出したビジャのシュートはポスト右を通過)を決めていれば終わりだったが、効率よく2点リードでのハーフタイム入りに不満は特になかった。

再びメッシ弾で勝負あり

バルサが勝負を終わらせるチャンスは、後半開始後すぐにも何度か訪れている。ポストを叩いたダニ・アルベスのパワフルシュート(48分)、左ポスト脇をすり抜けていったアレクシスのペナルティスポットからの鋭いシュート。そして3度目の正直とばかりにモノにした、レオ・メッシによるバセリーナだ。

それは56分のことだ。ラージョのカウンターをアレクシスがクリアしたボールをビジャが競り合い、引っ張られ、最後は倒されながらもメッシへとパス。その願いのこもったボールを託されたクラックは必殺のドリブルでアルビージャを振り切ると、浮き球シュートによってルベンも軽く料理している。これでスコアは3-0。勝敗の行方は決した。

諦めないラージョ

・・・ のだが、3点差をつけられても決してガードを下げないラージョの闘争心は素直に称えるしかない。ここからはむしろ、マドリーチームのペースというか。彼らは後半だけで11本のシュートを放っており、その数ではバルサ(10本)を上回っているのだ。そして褒美としてゲットしたのが、69分のタムードのゴールとなる。そのまさに直前、クレからの指笛を浴びながらピッチへと入ったタムードが、エリア右横からピント前へと送り込まれたピティからのボールに滑り込み合わせての得点(起点はショートコーナー)。いかにもヤツらしいゴールだった。

そこからもゲームは落ち着くことなく続いていく。72分にはビジャとの壁パスに成功したメッシの至近距離シュートをルベンが片手で阻止し、74分にはダニのミドルがクロスバーの上。76分には今度はピティのシュートが枠を捉えず、77分にはビジャのシュートをルベンがキャッチしている。

後半追加タイムには、これが決まっていれば超ゴラッソという、メッシによる角度のない位置からのバセリーナもあった。

ということで、ミラン戦の直後のカサでのラージョ・バジェカーノ戦は、ある意味予想されたとおり、大味ながらもバルサの勝利にて終了。マドリー(13pt)、アトレチコ(14pt)との勝点差はキープされ、また一歩リーガ優勝へと近付いている。ジョルディ・ロウラの監督代行も、おそらくはこれが最終試合。ティトがニューヨークへと行った第20節時点では2位アトレチコとの差が8だったわけで、その点ではしっかりと留守を守ったロウラだった。

【試合終了後のジョルディ・ロウラの会見】