Liga Española
jornada 8

楽勝のはずが、ドタバタした試合に。
メッシハットトリック!

Deportivo FC Barcelona
4 5
20 de Octubre - Sab 22:00 h
Riazor
: 32,000
Goles
  Jordi Alba (2)
  Tello (7)
  Messi (17)
Pizzi (25pk)  
Alex Bergantiiños (37)  
  Messi (42)
Pizzi (46)  
  Messi (76)
Jordi Alba (78)  
Titular
Aranzubia 【5】 Valdes
Laure 【6】 Montoya
Marchena 【5】 Song
Ze Castro 【5】 Mascherano
Ayoze 【5】 Jordi Alba
Alex Bergantiiños 【6】 Busquets
Abel Aguilar 【7】 Cesc
Bruno Gama 【6】 Iniesta
Valeron 【8】 Messi
Pizzi 【6】 Tello
Riki 【5】 Villa
Cambios
Bruno Gama→ Camuiñas (61) Villa→【6】 Adriano (53)
Valeron→ Oliveira (61) Tello→【7】 Pedro (56)
Riki→ Salomao (79) Cesc→【6】 Xavi (61)
Entrenadores
Jose Luis Oltra 【6】 Tito Vilanova
Tarjetas
Alex Bergantiiños (40) Mascherano (20)
Ayoze (51) Iniesta (38)
Valeron (57) Mascherano (48DA)
Laure (60) Cesc (77)
  Messi (85)
Arbitro
Paradas Romero (andaluz) 【1】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 3 4 Tarjetas Amarillas 5 3 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 1 1 0
3 8 11 Tiros a puerta 10 4 6
2 2 4 Ocasiones de Gol 8 3 5
2 3 5 Corners 1 0 1
3 1 4 Fueras de juegos 1 0 1
4 9 13 Faltas 15 6 9
32%   35% Posesion del Balon 65%   68%
Formacion

ピケ、プジョル、チアゴ、アルベスらが負傷欠場。チャビ、アレクシス、ジョナタン、ピント、バルトラ、ペドロ、アドリアーノがベンチスタート。メッシは温存することなく先発でピッチに立った。セントラルはバルトラではなくソング。ビジャが今季2度目の先発出場。

試合の流れを大きく変えた後半早々のマスチェラーノの退場。こちらもバルトラではなくアドリアーノがセントラルに入り、代わりにビジャがベンチに下がった。ティトは続けざまに手を打ち、テージョからペドロ、セスクからチャビへと交代させている。前線でのペドロのチェックが効いていた。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Jordi Alba (2)
  Tello (7)
  Messi (17)
Pizzi (25pk)  
Alex Bergantiños (37)  
  Messi (42)
Pizzi (46)  
  Messi (76)
Jordi Alba (78pp)  
Reporte

メッシがとてつもない凄さをまたもや事もなげに発揮し、そしていかにもバルサらしいクレイジーさと、審判のダメジャッジの詰まっていた試合。FIFAでのお勤め後ではあったが、選手たちの動きはまずまずだった。

もう少し状況が許せば、さらなるローテーションを導入していたであろうティト・ビラノバだったが、今回はリアソールでの一戦+守備陣に怪我人多発とあり、いわゆる温存というのはチャビ、アレクシス、ペドロあたりだった。ラ・ロハで出番のなかったビジャは、約1ヶ月前のグラナダ戦以来となる、今季2度目の先発。

ポン、ポン、ポンと0-3

さて試合はバルサによるいきなりのゴールショーで始まる。あれよあれよと得点が決まり、ティトチームは17分の時点で0-3としてしまうのだ。2シーズンぶりとなるバルサとの試合に、ここまでリーガ3連敗中のデポルは動きが硬く、楽々回っていくパスの数々。なかでもセスクのプレーは軽快で、ぽんぽんとボールを展開しては、急所へと必殺のアシストを連発していった。ジョルディ・アルバの2分の先制点(バルサ初ゴール)もセスクの1本縦パスからだった。

勢いに乗ったバルサは7分、メッシからボールを受けた右サイドのテージョがエリア内でひらりとデフェンサ2人を抜き去り、アランスビアの股を抜く強力シュートで0-2。さらにはうな垂れかかったデポルに対し、バルセロナは畳み掛けていく。17分、マスチェラーノからの縦パスにセスクがポストとなり、後ろへ軽く落としたボールをゴール正面のメッシがキャノン砲で叩き込んで0-3!勝負あった、とほぼ全てのクレが確信しただろう。

デポルの反撃、怪しいジャッジ

しかし前日会見でのティトによる「リアソールで簡単に勝ったことなどない」という言葉は本当だった。今回それを大いに演出したのは、パラダス・ロメロ主審だ。3点をリードして、やや満足した感の出たバルサに対し、デポルティーボはリキを中心に攻撃を開始していた。そして25分、そのリキがバルサエリアへと突進し、マスチェラーノが体を張ってこれをストップ。ビデオで見ると足はかかっておらず、少なくとも完全にエリア外ではあったが、審判はこれをペナルティだと判定し、ピッスィがきっちり決めて1点を返したのだ。

元気を無くしかけていたリアソールは、これで一気に復活する。大声援に後押しされたデポルは37分、コーナーキックでの跳ね返りを、アレックス・ベルガンティニョスが思い切りよく蹴り込んで2-3。バルデスには出来ればキャッチしてほしかったところだが、グラウンダーのシュートはそれが難しく、さらにはブラインドで速いボールだったということで、仕方ないのだろう。

バルデスでどうにかしてほしいのは、昨年までのスタイルを完全なまでに放棄した、いかなる場合においても選択されるロングキックだ。しかもこれが100%かと思える確率で相手ボールになる。勿体ないったら、ありゃしない。去年までのあのショートパスへのこだわりはどこへ。ポルテーロコーチが変更したのが、この変化の理由だろうか。それに比例するように、パラドンも消えているような気がしてならない。

3点差がまさかの1点差となり、大喝采のリアソール。バルサは余裕をかます状況ではなくなった。しかしここで大きな仕事をやってくれるのが、我らのギガクラック・メッシだ。またもやセスクからのスルーパスを受け、見事な抜け出し方でエリアへと入ると、迷うことなく右足を一閃!リードは再び2点へと戻り、ホッとひと安心でハーフタイムを迎えている。

マスチェラーノ退場

だが試合は後半も論争に満ちていた。まずは試合開始からわずか1分後、ピッスィが見事なフリーキックをゴール右角に突き刺すきっかけとなった、リキへのブスケツのファールが怪しい判定だった。さらに怪しいジャッジとなったのがその2分後の、マスチェラーノを退場としたイエローカードだ。リキからボールを奪う際、彼のヒジが相手の顔に当たっていたというのだが、どうにも故意とは思えないプレー。これでカードを受けるなら、白組のアノ男は(以下省略)。

いずれにせよ、出されたカードはもう元には戻らない。ビラノバはプラン修正を余儀なくされ、テキパキと新たな状況に合わせた修正を施している。ここで犠牲になったのはビジャで、アドリアーノ(バルトラではなく!)がソングとコンビを組み、そのすぐ後にテージョと交代でペドロが登場。さらに5分後には主役の1人だったセスクをベンチに下げ、チャビを送り込んだ。前線で守備も効き、好調のペドロ、そしてゲームを落ち着かせるためのチャビはよく分かるのだが、ここはバルトラに出番をあげてほしかったなぁとは思う。

これらの交代の前後には、セスクのパスを受けたペドロ(これがたぶんファーストタッチ)によるフリーでのシュートや、ポストを叩いたメッシのフリーキックなどの決定機があった。

メッシがハットトリックも・・・

10人となりながらも、バルサは勝ちをより確実にするための追加点を狙っていった。そこでチームと全クレの期待に応えてくれるのが、バロンデオロの最大候補であるメッシだ。今度はレオの個人的破壊力による別次元のゴラッソで、グラウンド中央付近からスラロームドリブルでエリア内へと単騎突破し、最後は右ポスト横へとシュートを決めてハットトリック達成(今季初)!ベイビー誕生間近とあって、ノリに乗っているクラックだ。

よし、さすがに今度こそ勝負は決着しただろう・・・ とバルセロニスタが胸を撫で下ろしたのも束の間、またしてもナゾの悲劇がティトチームを襲う。左から上げられたクロスを処理しようとしたジョルディ・アルバが、普通にどこかに蹴り出せばいいところを、何故だかバルデスに向かってバセリーナ。これが相手ゴール前であるなら、ゴラッソなのだけれど。

スコアはまた1点差となり、時計は残り10分と少々。わっしょいムードに沸くリアソールに後押しされ、デポルティーボは最後の瞬間までバルサゴールへと迫り続けた。だが幸いなことにそれ以上の悲劇は発生することなく、試合終了のホイッスル。今季何度目になるかもうすでによく分からない、最後まで落ち着かないゲームの果てに、ティトバルサが勝点3を確保している。バルサらしい、といえばバルサらしい、とってもクレイジーな試合だった。