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Liga de Campeones
1/2 final , Ida



不完全燃焼。チャンスを活かせず。


 

Chelsea FC Barcelona
1

0

18 de Abril - Mie 20:45 h
Stanford Bridge
: 40,000
Goles
Drogba (45+2)  
Titular
Cech 【5】 Valdes
Ivanovic 【5】 Alves
Cahill 【7】 Puyol
Terry 【6】 Mascherano
Cole 【5】 Adriano
Mikel 【6】 Busquets
Meireles 【5】 Xavi
Lampard 【5】 Cesc
Ramires 【6】 Messi
Mata 【6】 Iniesta
Drogba 【6】 Alexis
Cambios
Mata→ Kalou (74) Alexis→【4】 Pedro (66)
Ramires→ Bosingwa (88) Cesc→【4】 Thiago (78)
  Xavi→【5】 Cuenca (86)
Entrenadores
Roberto Di Matteo 【5】 Pep Guardiola
Tarjetas
Ramires (69) Pedro (71)
Drogba (86) Busquets (76)
Arbitro
Felix Brych (aleman) 【5】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 0 3 Tiros a puerta 24 14 10
1 0 1 Ocasiones de Gol 7 4 3
0 1 1 Corners 8 4 4
5 0 5 Fueras de juegos 2 1 1
4 7 11 Faltas 9 6 3
32% 28% Posesion del Balon 72% 68%
Formacion
ピケ、ケイタ、ペドロらがベンチスタート。4バックでのおよそ予想どおりのスタメンだった。アレクシスは中央寄り。アルベスはあまり攻め上がらず。最初の交代はアレクシスに代えてペドロ。こちらは目一杯右サイドに開いている。ふたりめはセスクからチアゴ。最後のカードはチャビをお役御免にしてのクエンカ。ペドロが左へと移動した。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Drogba (45+2)  
Reporte

ゲームを支配し、シュートを打ちまくり、チャンスの数も一方的だったのに、終わってみれば何故だか敗北というゲーム。どうして負けたのか、それは作ったチャンスの帰結としてゴールを入れられなかったからだ。シンプル。

フットボルでは勿論こういうゲームだってあるのだが、それがこのチャンピオンズ準決勝で登場すると、さすがにそりゃないぜとも思う。3日後のクラシコが脳裏にちらついていたのか、プレーに燃える熱さもさほど感じられなかった。

ペップ・グアルディオラがスタンフォード・ブリッジに送り込んだ先発イレブンは、土曜のマドリー戦なんぞ知るものか、プジョルとマスチェのタルヘタリーチも知ったことかという、イカした面子だった。後付けで不満を言うなら、イニエスタのエストレーモ起用くらいか。

決められそうで、決められない

キックオフと同時に、バルサはボールと試合を支配している。引いて2列のラインを作ってくるチェルシーに対し、いつものようにパスを展開。やや苦労しながらもチャンスは作り出しており、クレはまず10分、この試合最初の「ウィー」を口にしている。イニエスタのスペースへのパスにアレクシスが抜け出し、チェフとの1対1からバルサ印のバセリーナ。クロスバーを叩いたこのシュートが決まっていれば・・・まあそれを嘆いたところで、有意義なものはなにも生まれない。

17分の場面も決定的だった。メッシがエリアを深くえぐり、イニエスタが左サイドから鋭いシュートでチェフを強襲。どうにかポルテーロが弾いたボールを、フリーだったセスクが仕留め損なっているのだ。シーズン序盤の決定力はどうしたの、セスク。

バルサの4番にはもうひとつ、決めておきたい場面があった。前半もそろそろ終わりかという43分、メッシが自陣でボールを奪ってドリブル疾走。青いデフェンサたちを4人引きつけてセスクへとラスとパスを送るのだが、彼のシュートは若干弱く、またコースも少しずれていた。アシュリー・コールがライン手前でクリアしているのだが、オウンゴールしないかぎりはポストにも当たっていなかっただろう。

バルサにとって不幸だったのは、あと数十秒でロッカールームへ引き上げようという前半ロスタイムに、まさかの失点を喫したことだ。メッシが足を滑らせて、変な倒れ方をしたその直後のプレー。そのメッシがセンターサークル上でランパーを股抜きでかわそうとして失敗、ボールを奪われて左方面のスペースへ絶妙パスを送り込まれ、走りこんだラミレスのクロスを、最後はドログバが押し込んだのだ。チェルシーのこういう決定力はすごい。

ポストさんのイジワル

リードを手にしたチェルシーがどういうことになるかは、まったく想像に難くなかった。ディ・マッテオのチームは前半よりもさらに専守防衛の形を強め、前線のドログバ(テアトロ役者)までもが守りを優先するようになったのだ。後半のブルーズは、1本のシュートも放ってはいない。

ペップチームはフエラでの土産を持ち帰るべく、攻撃を続けた。しかしながら無理をしてまでもこじ開ける必要はないという思いがどこかにあったのか、ギアは前半よりも低い感じ。それでもチャンスを作り出せるところはさすがなのだが、この日のバルサには如何せん決定力というか、ゴールをねじ込む力に欠けていた。

56分、セスクの浮き球パスに抜け出したサンチェスのシュートも、チェルシーの決死の圧力によって枠を捉えず。好位置でのフリーキック3つ(レオ、チャビ、ダニ)は、お人よしにクロスバー上空を通過している。惜しかったのは86分のメッシによるフリーキックだが、プジョルの後ろへと逸らしたヘディングシュートは、守護神チェフがジャンピングセーブでコーナーへ逃れた。

今回のスタンフォード・ブリッジでも、ペップチームは試合最後にイニエスタッソの再現か?という場面を作り出している。もしこれが決まっていれば、ペドロラッソ、あるいはセルヒオッソという名で語り継がれていたかもしれないのだが、ペドリートのシュートはポストに嫌われ、弾かれたボールを受けてのブスケツのシュートも雨空の星となるばかり。どうしてもボールがチェルシーゴールに入りたがらない、そんな夜だった。

こうしてバルサは、あのパンプローナ以来となる黒星とともにロンドンを去ることになった。"イニエスタが出場すれば負けない伝説"も、これでひと休憩。だがスタンフォード・ブリッジで24本のシュートをぶちかましたバルサだ。カンプノウで同じだけシュートを放ち、そのうちの3つほどを入れれば、それでミッションコンプリート。土曜日にクラシコで勝利し、その勢いでミュンヘン行きの切符もゲットしてくれるに違いない。バモス!

【チェルシー戦後のペップ・グアルディオラのコメント】