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Liga de Campeones
1/8 final , Ida



アレクシス冴える。メッシもゴールし、上々の結果。


 

Bayer Leverkusen FC Barcelona
1

3

14 de Febrero - Mar 20:45 h
Bay Arena
Goles
  Alexis (41)
Kadlec (52)  
  Alexis (55)
  Messi (88)
Titular
Leno 【7】 Valdes
Corluka 【6】 Alves
Friedrich 【6】 Puyol
Schwaab 【6】 Mascherano
Kadlec 【5】 Abidal
Reinarts 【7】 Busquets
Rolfes 【6】 Cesc
Schurrle 【6】 Iniesta
Castro 【6】 Messi
Bender 【6】 Adriano
Renato Augusto 【8】 Alexis
Cambios
Rolfes→ Kiessling (77) Iniesta→【6】 Thiago (61)
Corluka→ Da Costa (90) Adriano→【5】 Pedro (69)
Schurrle→ Bellarabi (90) Alexis→【5】 Cuenca (86)
Entrenadores
Robin Dutt 【6】 Pep Guardiola
Tarjetas
Schwaab (7) Thiago (87)
Corluka (54)  
Castro (80)  
Arbitro
Craig Thomson (escocia) 【7】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 2 3 Tarjetas Amarillas 1 1 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
0 0 6 Tiros a puerta 11 7 4
0 4 4 Ocasiones de Gol 4 3 1
0 0 0 Corners 7 6 1
0 2 2 Fueras de juegos 6 4 2
8 7 15 Faltas 9 3 6
22% 28% Posesion del Balon 72% 78%
Formacion
チャビ、ピケ、テージョがスタンド観戦。怪我明けのブスケツが先発復帰。イニエスタも久々先発。左エストレーモはアドリアーノだった。最初の交代はイニエスタに代えてチアゴ。ふたりめはアドリアーノからペドロ。最後のカードはアレクシスをお役御免としてクエンカ登場。
Titular Final
先発 終了時
Goles
  Alexis (41)
Kadlec (52)  
  Alexis (55)
  Messi (88)
Reporte

残念すぎるパンプローナの敗北から3日。バルサがバルサらしく勝利を収めた。

グアルディオラは今回もまた、スタメンでクレを驚かせている。いや正確には、チャビとピケをスタンド観戦させたことでクレを驚かせたというべきか。後の説明によれば、チャビは右ふくらはぎの問題によるもので、ピケは技術的な決定によるものらしい。後者の場合はどうしても、最近のいただけないプレーによるものと想像してしまうが、ペップ曰く「ジェラールはアンタッチャブル」。

オサスナ戦の前半ではまったく機能しなかった中盤は、ブスケツ、イニエスタ、セスクが入ることですっかり落ち着いた。バルサはやはり、ボールを支配してナンボ。バイエルが11人で守るという超守備的戦術を採用したことも、ペップチームに圧倒的なポゼッション(一時80%)を許すことになった。

もちろん、エリア前にバスをずらりと並べられると攻略は容易ではなく、バルサは忍耐強くあちらからこちらへとボールを回していった。ただボールの展開速度は遅く、見たところギアも低め。試合後のセスクはこれについて、「退屈やったかもしれへんけど、必要なプレーやった」と語っている。パス感覚を取り戻すために、前半はじっくりいくのが重要だったのだろう。焦ると自らリズムを崩す。ボールを失うと即座に回収しながら、チームは丁寧にパスを回していった。

エリア前でのスペースは皆無だったし、バルサも無理には守りをこじ開けようともしていない。前半は無得点のまま終了かと思われていた41分、ゴールは突如として訪れた。センターサークル上でボールを受けたメッシは、バイエルの最終ライン裏にスペースがあるのを発見。アレクシスがダッシュを開始していたその前方へ、絶妙なボールを送り込む。そしてサンチェスはいち早くエリア内へ侵入すると巧みにボールをコントロール、GKレノの股下をくぐるシュートをきっちり枠内へと流し込んだ。

前半最初にして唯一の決定機を、確実にモノにできたのはバルサにとって大きかった。圧倒的ボール支配の、そのご褒美といえよう。

 

後半に入ると、レバークーゼンはまったく別のプランで欧州王者に挑んできた。超守備的戦術は止めにし、ゴールを奪うべく前へと出てきたのだ。バルサをリスペクトしまくって貝になるより、こちらの方が観る方は断然面白い。ドイツのチームが得意とするダイレクトプレー。実際にそれは確かに強力で、後半序盤はバイエルの時間帯となった。バルサ守備陣が冷や汗をかく場面が、しばらくは連発したのだ。

レバークーゼンの同点弾は52分のことだった。エリア周辺での局地戦の後、コルルカの右サイドからのクロスにカドレクが頭で合わせて1-1。さすがにこういう空中戦ではゲルマンたちは強い。

だが打ち合いということであれば、バルサはまったく負けてはいない。ペップチームはギアをアップし、ほどなくして再びリードを奪い取るのだ。このとき、守備ライン後方に生まれたスペースを見つけ出したのはセスクだった。前方ではアレクシスが上手く相手マークを外しており、その穴へと向けどんぴしゃのパスを一発。バルサの9番はドリブルでエリア内へと突入すると、レノもそのまま突破。無人となったゴールへ、しっかりボールを流し込んでいる。右サイドを猛烈な勢いでアルベスが駆け上がっていたことも、サンチェスへとパスが渡る手助けになった。

61分にグアルディオラはイニエスタを下げ、チアゴを投入している。このあたりの時間帯は、ボールが両陣営を落ち着きなく行き来し、お互いにチャンスを作りあっている。ここでレバークーゼンが手にした決定機は3度。そしてそのすべてに立ちはだかったのが、我らが守護神バルデスだ。カストロのシュートがポストを叩いた場面も、ビクトルによる懸命のタッチがあってこそ。頼もしき哉。

一方でバルサは、メッシが決定機を演出している。72分には必殺の個人技によってデフェンサ間を突破し、角度のない位置からバセリーナを放つも、惜しくもこれはポストを直撃。84分にはアレクシスのヘディングシュートがレノを襲い、若きポルテーロはこれをなんとかコーナーへと逃れている。そして88分、今後の勝負に大きな影響を与えるとともに、クレにとって非常に嬉しいゴールが訪れる。クラック・メッシがネットを揺らしたのだ。

これはレオがアルベスとふたりで奪い取ったゴールだった。センターサークルでボールを受けたメッシが、デフェンサの激しいマークに負けることなく前進、そしてスペースへとスルーパス。抜け出したアルベスがレノと1対1となり、シュートと見せかけて左横へとクロスを供給すると、走りこんだメッシがダイレクトにこれを蹴り込んでいる。クオリティの高い選手たちによる、お見事な得点。

こうしてバルサは難しいドイツでのイダを1-3という良好な結果で終えた。3週間後に控えるカンプノウでのブエルタへ向け、とても大きなアドバンテージを手にしたペップバルサ。3月にはチーム状態はずっと良くなっていることだろう。再開したチャンピオンズで、まずはこの上ない滑り出し。今度は暖かくなった5月のドイツに、是非もう一度戻ってこようじゃないか。待ってろ、ミュンヘン。

ちなみにペップチームにとってはこれが、1/8ファイナルのイダにおける初勝利。