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Liga Española : Jornada 23


またもフエラで自滅。赤信号点滅。


 

Osasuna FC Barcelona
3

2

11 de Febrero - Sab 20:00 h
Reyno de Navarra
: 17,283
Goles
Lekic (4)  
Lekic (22)  
  Alexis (50)
Raul Garcia (55)  
  Tello (72)
Titular
Andres Fernandez 【3】 Valdes
Bertran 【3】 Alves
Sergio Fernandez 【2】 Pique
Flaño 【3】 Puyol
Raitala 【3】 Abidal
Nekounam 【4】 Mascherano
Puñal 【4】 Sergi Roberto
Nino 【4】 Thiago
Raul Garcia 【4】 Messi
Cejudo 【3】 Pedro
Lekic 【6】 Alexis
Cambios
Lekic→ Ibrahima (70) Pedro→【5】 Cuenca (46)
Nino→Lolo (80) Puyol→【5】 Tello (46)
Raul Garcia→ Damia (88) Pique→【4】 Cesc (70)
Entrenadores
Jose Luis Mendilibar 【4】 Pep Guardiola
Tarjetas
Raul Garcia (60) Sergi Roberto (16)
Puñal (68) Alexis (35)
  Alves (56)
  Valdes (83)
  Guardiola (86)
  Mascherano (88)
  Mascherano (96+DA)
Arbitro
Paradas Romero (andaluz) 【4】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 5 3 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 3 8 Tiros a puerta 18 13 5
2 3 5 Ocasiones de Gol 8 6 2
3 0 3 Corners 12 11 1
2 1 3 Fueras de juegos 3 2 1
9 14 23 Faltas 7 1 6
32% 31% Posesion del Balon 69% 68%
Formacion
ブスケツが負傷中。大胆なローテーション採用。セスク、チャビ、イニエスタらベンチに座った。ピボーテにマスチェラーノが入り、インテリオールはチアゴとセルジ・ロベルト(リーガ初)。左エストレーモは怪我明けのペドロ。前半は気持ちいいくらいに機能せず、ハーフタイム明けからテージョとクエンカの2枚代え(ペドロとプジョルがアウト)。マスチェラーノが右セントラルに下がり、4-2-1-3気味となっていた。メッシはアレクシスの後ろあたり。最後の交代はピケからセスクで、3バックにシフト。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Lekic (4)  
Lekic (22)  
  Alexis (50)
Raul Garcia (55)  
  Tello (72)
Reporte

寒〜いパンプローナでバルサも凍った・・・という試合。現実的に見て、奇跡の逆転優勝を信じつづけるのは難しい状況となった。

コパでの決勝進出によって勢いを得、さあオサスナにも勝利してチャンピオンズへとさらに追い風に乗っていこうぜ!というこの試合で、ペップチームは失速した。バルサが伝統的に苦戦を強いられるレイノ・デ・ナバーラ。寒波のために傷んでしまっているグラウンド。悪条件はいろいろあるといえ、それは最初から判っていたことだ。フエラでのイマイチさが一向に改善されないことに、クレとして落胆を覚える。

前日の会見で「スタメン決定に火曜日のレバークーゼン戦は考慮しない」と述べていたグアルディオラだったが、この試合のイレブン(特に中盤)はあっと驚く顔ぶれだった。ブスケツが負傷で自宅待機の上に、チャビ、イニエスタ、セスクがベンチ温め要員となり、マスチェラーノ、チアゴ、セルジ・ロベルトで中盤を構成。監督の真意は外部には分からないものの、とにかく予想外の面子だった。

このところのフエラではいつもそうであるように、オサスナもまた前線からの激しいプレッシングによってバルサのプレーを阻害しようとしてきた。これに対し、ペップチームは粘りというものを見せることなく、あまりにもあっさりとゴールを陥落させてしまう。3分にセフードにラストパスを通されかけ、危ない・・・と思ったその1分後だ。パスミスでボールを失ったことによるスローインからボールをつながれ、最後はラウル・ガルシアが落としたボールをレキッチがねじ込んで1-0。まったくもってイタダケナイ失点だった。

バルサはその後、いまいちながらもリアクションを起こしていく。だが9分のアレクシスの抜け出し(完全に1対1)がオフサイドと判定されたり(ぎりぎりオンサイド)、GKアンドレス・フェルナンデスの好守(11分、メッシのミドルをジャンピングセーブ)があったりと、得点には結びつけられない。出来が悪いうえに少ないチャンスもモノにできないとなると、事態が悪化したとしてもなんら不思議なことはない。この日二発目のビンタは、22分に訪れた。

どちらがバルサか?と見間違うほどに、パスをつないでいくオサスナ。この失点の前、バルサはおよそ1分半ほどボールを支配されている。そして最後はラウール・ガルシア(オフサイドの疑い)が右へと展開し、中央へと折り返されたボールを走りこんだレキッチが押し込んで2-0。エリア前に釘付けにされ、サイドに振られて最後は真ん中でやられるという、なんとも悔しい失点だった。

前半のバルセロナは集中力や激しさ、リズム、気迫、アイディア、活力、とにかくいろんなものを欠いていた。ピボーテとしてのマスチェラーノはもうひとつで、中盤でボールを持てないのでデフェンサたちもミスを多発。一気に前線へボールを送っても、それでなんとか出来るはずもなく、バルサらしさは微塵も感じられなかった。

 

状況改善のため、手を打つ必要があるのは明らかだった。そこでグアルディオラはハーフタイムにてペドロとプジョルをベンチへと下げ、元気の良いクエンカとテージョをピッチへと送り込む。幸いこの采配は的を得ることになるのだが、それだけに前半の酷さは悔やまれた。

後半、バルサは明らかにゴールへと近づいていた。49分のメッシによるエリア正面からの強烈な左足シュートはA・フェルナンデスが防いだものの、50分にはチアゴからのスルーパスをクエンカがダイレクトに中央へ送り込み、ファーサイドのアレクシスがきっちりこれをネットへと突き刺している。反撃開始の狼煙とするには十分な、良いプレーからの良いゴールだった。

しかし一気に畳み掛けてやろうぜ、という55分、そのムードを一気に萎ませるプレーが起こる。バックパスを受けたバルデスと前方の選手たちとの意思疎通が上手くいかず、不十分なパスをオサスナにカットされた挙句、最後はラウール・ガルシアにボールをねじ込まれてしまうのである。注意散漫なドタバタプレーによって、バルサは自ら状況を悪化させた。

それでも時間はまだ多く残されていたので、逆転勝利の望みが消えたわけではなかった。これで見事逆転できれば、勢いも付いたことだろう。実際、バルサはその後1点を返している。決めたのはクレ期待の星テージョだ。65分のシュートはA・フェルナンデスによって阻まれたスピードスターだったが、右サイドに移動していた72分、セスク(2分前にピケに代わって登場)からのパスをエリア内で鋭い切り替えすと、豪快なシュートをネットへと蹴り込んで3-2。バルセロニスタの希望を再燃させている。

ペップチームにとって痛かったのは、81分のアレクシスのゴールがオフサイドで無効判定となったことだ。ショートコーナーでボールを受けたメッシからのクロスをサンチェスが押し込むのだが、その途中でセルジ・ロベルトが頭で触っていたとジャッジされ、その瞬間にはアレクシスはオフサイドの位置にいたからダメという判定。ビデオで見ればボールはスルーしているように見えるが、いくら嘆いたところで仕方はない。ゲームはそのまま、3-2で終了の時を迎えている。

最後にゴールへの執念を見せたバルサだったが、いかんせん目覚めるのが遅かった。土壇場になって血相を変えて戦うのであれば、前半からきっちりとしておかねばならない。最初の45分が酷すぎたゆえの敗北。「失敗は許されない」と繰り返しながらも、チームはまた失敗を繰り返してしまった。これで日曜にマドリーがレバンテを下せば、勝点差は10に拡大する。悔やんでも手遅れなので、とりあえずはチャンピオンズにチップを切り替えるべし。その後のことは、その後だ。

・・・で、泣きっ面に蜂とでも言うか、ダニ・アルベスがカード累積で次節(バレンシア戦)出場停止。マスチェラーノも審判への抗議によって試合終了後に2枚目の黄紙をもらい、退場処分となっている。