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Liga de Campeones : 1/8 final , Vuelta

カンテラーノの4ゴールで快勝。1/4ファイナルへ。

 

FC Barcelona Stuttgart
4

0

17 de Marzo - Mie 20:45 h
Camp Nou : 88,543
Valdes 【6】 Lehmann
Alves 【7】 Celozzi
Pique 【7】 Niedermeier
Puyol 【7】 Delpierre
Maxwell 【6】 Moliano
Busquets 【6】 Kuzmanovic
Toure 【8】 Khedira
Iniesta 【6】 Trasch
Messi 【9】 Hleb
Pedro 【7】 Cacau
Henry 【7】 Pogrebnyak
Cambios
Busquets→ Ibrahimovic 【6】(66) Celozzi→ Gebhart(46)
Henry→ Milito 【6】(78) Pogrebnyak→ Marica(70)
Iniesta→ Bojan 【6】(88)  
Entrenadores
Pep Guardiola 【7】 Christian Gross
Tarjetas
  Lehman (43)
  Pogrebnyak (45)
  Kuzmanovic (54)
   
Arbitro
Alain Hamer (luxemburgo) 【7】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 3 1 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 7 14 Tiros a puerta 2 1 1
2 6 8 Ocasiones de Gol 0 0 0
2 1 3 Corners 3 2 1
3 5 8 Fueras de juegos 4 3 1
10 5 15 Faltas 21 8 13
66% 59% Posesion del Balon 41% 34%
Formacion
前日の練習で負傷したチャビが欠場。バレンシア戦で活躍したアンリが先発となっている。システムは4-2-3-1。中盤はブスケツが守備的ピボッテを務め、トゥレは広いエリアをカバー。メッシは自由に動いている。最初の交代は、怪我のブスケツに替わってイブラヒモビッチ。アンリが左方面へ移動した。続いて、アンリを下げてミリートを投入。ピケがピボッテとなり、イニエスタは再び位置を前にしている。最後は、そのイニエスタを休ませてボージャン。同じポジションでの交代。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (14)  
Pedro (22)  
Messi (60)  
Bojan (89)  
   
Reporte

 

チーム力の差を示しての完勝。徐々にリズムを取り戻しつつあるバルサが、シュツットガルトを下して1/4ファイナルへと進出した。

敵地での第1戦を1-1としているバルサは、この試合は0-0でも勝ち抜けが決まった。だがそのようなシナリオを、このチームが選ぶはずがない。攻めて攻めて、勝利することだけを目指す。グアルディオラはこの日のスタメンからイブラヒモビッチを外し、週末のバレンシア戦で活躍したアンリを起用。このあたり、ツボを得ている監督だ。

この日のシュツットガルトは、3週間前とは様子が違っていた。そのプレーからは迫力が感じられず、お客さんといったところ。一方でいいイメージを示そうと燃えるバルサは積極的にプレスを仕掛け、ボールを展開していった。メッシ、アンリ、ペドロから成る攻撃陣も心地良さそうだった。

先制点はほどなく訪れる。14分、ピッチ中央付近でボールを受けたメッシがそのまま持ち上がり、左方面へと突き進んでいく。そしてエリア際から強烈なミドルを叩き込んだのである。デフェンサが前に3人ほどいたが、お構いなし。ここしかない弾道で、ボールはゴール左上に突き刺さった。

試合前に懸念とされていたチャビの離脱も、トゥレ・ヤヤの好プレーによって影響は特になかった。エリアをカバーし、ボールを供給し、エリアに飛び出し、攻守にわたって大活躍だったトゥレ。2点目のゴールも、その彼の攻撃参加によって生まれている。

22分、メッシからのスルーパスに反応したトゥレ・ヤヤがエリア左に猛然と侵入し、GKレーマンを引き付けてダイレクトに中央に折り返す。これをペドロがフリーで流し込み、勝負は事実上決することとなった。流れるプレーの中から生まれた、きれいなゴールだった。

 

2-0となり、シュツットガルトが勝ち抜けるためには最低でも2点が必要となった。この日の彼らに、それはきつい。バルサが油断をしなければ、まず不可能な任務だ。勝利をほぼ手中に収め、バルサはアクセルを緩めることにした。前半の残り時間は、バルサ管理下で何事もなく進行していった。

ハーフタイムが明け、後半が始まると、ペップチームはまた少しギアを上げた。完全に勝負を決めてしまうためのひと頑張りだ。そしてその時は、ほどなくやってきた。60分、またもメッシだった。ペドロが右サイドを切り裂き、エリア内から戻したところをアルベスが左横のメッシへ洒落たヒールパス。レオはひらりとターンをすると、ズバンと左足シュートをぶち込むのだった。天晴れなり。マークを引き付けていた、アンリも光っていた。

この3点目で、シュツットガルトの希望は完全に消滅した。あとはもう、更なるゴレアーダを喫しないよう、誇りを懸けて戦っていくのみ。気を良くしたスタンドからは、「Si si si , nos vamos a Madrid !(俺たちはマドリーへ行くぞ!」の歌も聞こえていた。

66分には怪我のブスケツに替わり、イブラヒモビッチがピッチに登場していた。残念ながらゴールには至らなかったが、プレーに参加しようという意欲は伝わった。あとはちょっとした切っ掛けと、自信だけだろう。ゲーム最後のボージャンへのアシストはいいプレーだった。

勝負は決まり、グアルディオラはいくつかのテストも試みている。ピケのピボッテもそのひとつ。メッシをメディアプンタとする新システムに、どういう中盤が機能するか見ているのだろう。ピケがピボッテとなれば、トゥレ・ヤヤをインテリオールで使える。ピケの中盤は好印象だった。

この試合、最後の嬉しいオマケはボージャンのゴールである。88分の登場では見せ場もないと思ったが、89分、最前線でポストとなったズラタンからスペースへボールが送り込まれ、それを受けたボージャンがレーマンとの1対1に勝利。シュートはポルテーロの足元を抜け、無人のゴールへと吸い込まれていった。最初のタッチでゴール。ボージャンの笑顔はクレを幸せにする。

そうしてゲームは4-0で終了。アルベスからの鬼クロスにより決定機はほかにも多数あったが、大満足のスコアである。さあ、1/4ファイナルの相手はどこだ。ベルナベウがまた一歩近づいてきた。