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Liga Española : Jornada 20

圧倒するも、シュート決まらず。唯一のゴールはまたもペドロ弾。

 

Sporting Gijon FC Barcelona
0

1

30 de Enero - Sab 20:00 h
El Molinon : 24,500
Juan Pablo 【6】 Valdes
Lora 【6】 Puyol
Gregory 【5】 Pique
Botia 【6】 Marquez
Canella 【7】 Abidal
Rivera 【5】 Busquets
Portilla 【6】 Xavi
Luis Moran 【7】 Iniesta
De las Cuevas 【6】 Messi
Carmelo 【7】 Pedro
Bilic 【5】 Ibrahimovic
Cambios
Cuevas→ Barral(52) Pedro→【sc】 Bojan(89)
Carmelo→ Diego Castro(57)  
Portilla→ Matabuena(70)  
Entrenadores
Manuel Preciado 【6】 Pep Guardiola
Tarjetas
Carmelo (10) Pedro (58)
Lora (48) Messi (80)
Portilla (61) Puyol (90)
Botia (71)  
Barral (75)  
Rivera(84)  
Arbitro
Paradas Romero (andaluz) 【4】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 5 6 Tarjetas Amarillas 3 3 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
2(1) 1(1) 3(2) Tiros a puerta 15(5) 9(3) 6(2)
1 0 1 Ocasiones de Gol 6 4 2
1 1 2 Corners 10 8 2
1 0 1 Fueras de juegos 5 1 4
10 11 21 Faltas 9 7 2
33% 32% Posesion del Balon 68% 67%
Formacion
アルベスがふくらはぎの痛みのために大事をとって欠場。プジョルが右に入り、セントラルはマルケスとピケがコンビを組んだ。ピボッテは腎臓のダメージから回復したブスケツ。アフリカ帰りのトゥレはベンチに座っている。左エストレーモはペドロ。唯一の交代は終了間際、そのペドロとボージャンによるものだった。
Titular Final
先発 終了時
Goles
  Pedro (30)
   
   
   
Reporte

 

試合後にペップが「ベストゲームのひとつ」と語っているように、プレーの出来栄えは特に前半、非常に良かった。文字通り、相手を圧倒していたのだ。

エル・モリノンの熱狂に後押しされ、スポルティング・ヒホンは積極的にプレスを仕掛けてきた。しかしバルサが誇る攻撃的ちびっ子たちは、その圧力をものともしない。徐々に戻ってきている、流れるパスワーク。プレスをかわしつつ、バルサはすいすいとボールを展開した。

最初のビッグチャンスは11分。メッシがドリブルで仕掛け、エリア前でチャビと連携したイニエスタがシュートまで持ち込むのだが、果敢に前に出たGKファン・パブロによって阻まれている。また直後の12分にはドンの右からのクロスにイブラヒモビッチが頭で合わせ、これがポストを直撃するも、オフサイドの判定となっている。16分にもメッシが、得意の形で中央へ切れ込み、シュートを放っている。

ゲームはバルサが圧倒的に支配していた。ただボールを回すだけでなく、相手エリアを脅かし、チャンスも作り出している。しかしこの日はゴール前での仕上げが決まらなかった。降り落ちる雨も影響していたのだろうか。だがこういう時にやってくれるのがペドロである。鋭いゴール感覚と、勝負強さ。頼れる選手になったもんだ。

29分、自陣でのフリーキックを素早く行ったバルサは、イニエスタからペドロへと絶妙のパスが渡る。センターサークル付近から、広大なスペースを駆け上がるエストレーモ。彼はファン・パブロとの1対1も落ち着いて制し、ついにヒホンゴールにシュートを突き刺したのだった。際立つ決定力。ペドロにとってはこれが今季15個目となるゴールである。

この得点はヒホンの意識を、守備的なものとした。地元ファンの前で早く同点に追いつくことよりも、ゴレアーダを避けようとエリアを固めたスポルティング。バルサはそこに包囲網を築いたが、守りは崩せない。大きなチャンスを作ることなく、そのまま0-1で前半は終了する。

 

後半に入っても、バルサは攻め続けた。リードはわずかに1点。このままではなにが起こるかわからない。試合を決めてしまうには、早くとどめをさす必要があった。

そしてその機会は何度もあった。48分のズラタンのミドルシュート、51分にはペドロが深く持ち込み、戻したボールをイニエスタがシュート。64分にも切れ込んだペドロが落としたボールをメッシがシュートを放ち、73分にはペドロがフリーでのシュートを吹かしている。さらに74分、決まったかに見えたイブラのシュートも、さらに詰め寄ったペドロのスライディングも実らず、バルサは追加点を奪えなかった。普段ならもっと楽に勝てていそうなゲームなのに、そうはいかない。フットボルは難しい。

そうこうしているうちに、単発的ではあるが、ヒホンにも押し込む時間帯はやってくる。終盤、バルサは絶体絶命のピンチこそなかったものの、踏ん張らなければならない場面を何度か作られた。守備のためにメッシとプジョルがイエローカードをもらってしまったことからも、すんなりといかなかったことは判る。

ロスタイムになり、嫌な場所でふたつほどフリーキックを与えた時は、少々ではあるがパンプローナやビルバオでの悪夢が脳裏をよぎりもした。しかし今回は劇的な同点弾を許すことなく、そのままのスコア(0-1)でゲームは終了。貴重な勝点3を、ペップチームは持ち帰っている。

大量得点差となっていて不思議ではないゲームだった。やはり追加点を決められないと苦しい。だがペドロのゴールがチームを救い、正当な結果をものにした。リアソールでマドリーがまさかの勝利を手にしていただけに、値千金のゴール。バルサは2位との差を5ポイントのまま、後半戦を白星にてスタートした。安心を与え、次にさらに希望をもたらす内容と勝利だった。