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Liga Española : Jornada 14

前半は圧倒、後半はへろへろ。イブラのPK弾が勝負を決めた。

 

FC Barcelona Espanyol
1

0

12 de Diciembre - Sab 20:00 h
Camp Nou : 84,759
Valdes 【5】 Kameni
Alves 【6】 Roncaglia
Pique 【5】 Pareja
Puyol 【6】 Victor Ruiz
Maxwell 【5】 Chica
Toure 【5】 Forlin
Xavi 【5】 Baena
Iniesta 【5】 Luis Garcia
Pedro 【5】 Verdu
Henry 【5】 Corominas
Ibrahimovic 【7】 Ivan Alonso
Cambios
Pedro→ Keita(60) 【5】 Verdu→ Callejon(46)
Ibrahimovic→ Bojan(76) 【5】 Baena→ Javi Marquez(46)
Toure→ Busquets(85) 【5】 Corominas→ Ben Sahar(76)
Entrenadores
Pep Guardiola 【5】 Mauricio Pechettino
Tarjetas
Ibrahimovic (31) Forlin (18)
Pique (84) Chica (30)
Puyol (86) Baena (38)
  Luis Garcia (39)
  Baena (48+TR)
   
Arbitro
Iturralde Gonzalez (vasco) 【3】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 2 3 Tarjetas Amarillas 4 0 4
0 0 0 Tarjetas Rojas 1 1 0
8(3) 3(1) 11(4) Tiros a puerta 5(1) 2(0) 3(1)
4 1 5 Ocasiones de Gol 1 0 1
7 3 10 Corners 2 1 1
0 1 1 Fueras de juegos 6 5 1
4 9 13 Faltas 19 7 12
73% 70% Posesion del Balon 30% 27%
Formacion
メッシが怪我で欠場。その他、クラブ・ムンディアルを見据えてローテーションがいくつか。アビダル、ケイタ、ブスケツが先発から外れた。ペドロは時折、左サイドにも出没。最初の交代はそのペドロ。ケイタが登場し、イニエスタがやや前線気味にシフトした。続いて、イブラに替えてのボージャン。最後はトゥレをベンチに下げ、ブスケツを投入している。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Ibrahimovic (39)  
   
   
Reporte

 

ここ数年、バルセロナにとっては楽な展開にはならないダービー。今回も諸要因が絡みつつ、結果的に際どい勝利となった。勝敗を分けたのは、審判の議論を呼ぶペナルティ判定。

エスパニョールは過去二節、連続して0-4負けを喫していた。しかも怪我で主力(モイセス、デラ・ペーニャ、タムード)を複数欠く状態。デルビーでなければ、今節もあっさりと負けていた可能性も高い。だがこれはデルビー。ペリコのモチベーションを何かと刺激する。チームの現状はさほど反映されない。

試合前にはレオ・メッシのバロン・デ・オロ披露セレモニーが執り行われた。怪我でこの試合は休みのメッシなので、普段着での登場。スタジアムは大きな歓声に包まれる。

昨年のデルビーでは、ファールにて徹底的にバルサを潰す戦術を採用してきたポチェッティーノ・エスパニョールだったが、今回はハードプレーに訴えるのではなく、スペースを消し、バルサの中盤に時間を与えない作戦を採ってきた。だがバルセロナはそんな圧力をかいくぐり、いつものように相手陣内でパスを回しまくる。ボール支配率は一時、八割に迫ることもあった。

だが決定的なチャンスはそう多くは作り出せず、惜しい場面でもバルサ戦ではしょっちゅう活躍している印象のGKカメニが判断よくボールを処理し、大きな壁となる。シュートの正確性も、この日はいくぶん不足していた。13分、ペドロの至近距離弾はポストの左。彼にしては珍しいミス。17分にはイブラのパスに反応したアンリが抜け出すも、彼のシュートはカメニに弾かれた。36分、マクスウェルのミドル弾も枠を外れてしまった。

最終的にゲームを決めることになったのは、38分、イブラヒモビッチのクロスに合わせようとしたチャビを、バエナが押し飛ばしたとして主審が宣告したペナルティだった。微妙な判定だったが、審判がそう判断したからにはペナルティ。ズラタンがこれを強烈なキックでゴール左角に突き刺し、バルサが先制に成功する。

 

致命的なポイントはなかなか突けなかったものの、ボールは圧倒的に回していた前半を終え、迎えた後半は、手にしたリードで緊張感が緩んだのだろうか。よくあるパターンとはいえ、バルサのプレーはギアを二つほど落としたように見えた。疲れもあったと思われる。バルサは明らかにプレーが低調になっていた。

一方で必然的に、エスパニョールは勢力を拡大する。これまでの13試合で8点しか奪えていないペリコだけに、彼らの攻撃は特に恐怖を呼ぶものではなかったが、それでも守備陣の仕事は増える。疲れている上に仕事が多くなるのは本当に大変なことだが、バルサデフェンサたちは集中を切らすことなく、最後までゴールを守りきった。お疲れ様でした。そしてグッジョブ。そろそろピケは休みを与える時期かもしれない。

颯爽たる勝利ではなかったが、首位を保ったまま2009年のリーガを終えることを可能とする貴重な3ポイントを確保。その意味は大きい。あとは思い切り、年内最後の目標であるクラブ・ムンディアル獲得を目指すだけだ。さあ、いよいよ心だけでなく、身もドバイへと飛ぶ。世界一の称号を手に入れるために、クラブの歴史に新たなページを刻むために。