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Liga de Campeones : Jornada 6

王者の逆転勝利。グループF首位通過!

 

Dinamo Kiev FC Barcelona
1

2

9 de Diciembre - Mie 19:30 h
Valeri Lobanovsky : 16,900
Shovkovskyi 【5】 Valdes
Eremenko

【6】 Alves

Yussuf 【6】 Pique
Betao 【6】 Puyol
G. Magrao

【7】 Abidal

L. Almeida 【6】 Busquets
Mikhalik 【7】 Xavi
Vukojevic 【6】 Keita
Shevchenko 【8】 Messi
Yarmolenko 【6】 Iniesta
Milevskiy 【6】 Ibrahimovic
Cambios
Magrao→ Ninkovic(75) Iniesta→ 【5】 Pedro(81)
  Pique→【5】 Marquez(87)
   
Entrenadores
Valeri Gazzaev 【6】 Pep Guardiola
Tarjetas
Almeida (51) Pique (45)
Vukojevic (55) Ibrahimovic (77)
Mikhalik (78) Xavi (81)
Shevchenko (88)  
Arbitro
Howard Webb (ingles) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 4 4 Tarjetas Amarillas 3 2 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
1(1) 3(0) 4(1) Tiros a puerta 12(8) 6(3) 6(5)
1 0 1 Ocasiones de Gol 5 2 3
1 1 2 Corners 5 2 3
3 3 6 Fueras de juegos 4 2 2
9 9 18 Faltas 16 8 8
25% 24% Posesion del Balon 76% 75%
Formacion
豪華フルメンバー先発。ほぼ予想通りの11人だが、唯一の不明点ピボッテはブスケツだった。交代は二人。まずはイニエスタに替えてペドロ。続いてピケに替えてマルケス。同じポジション同士での交代。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Milevskiy (2)  
  Xavi (33)
  Messi (86)
   
   
Reporte

 

「失敗しないバルサ」の本領発揮。カンペオンの実力を示す逆転勝利にて、一時は無理かと思われたF組1位通過をやってのけた。

クラブとして“今季最初の超重要試合”と位置づけていたこのキエフ戦。ペップ・グアルディオラは先発にベストの布陣を揃えている。とはいえ、氷点下の気温はバルサのプレーから流麗さを奪っていた。得意のボールタッチは見られるものの、今回はいくぶん淡白な様子だった。

ボール支配は圧倒的にバルサとなっている。試合を通しても、7割強。ディナモはバルサ相手に、シュートすらまともに打てていない。しかしよくあるパターンとして、その貴重な一本が得点になってしまうから不思議だ。開始早々の2分、エリア左角からのミレフスキによるフリーキックが、あっさりと入ってしまうのである。低い弾道のシュート。バルデスは一度はこれをキャッチしたかに見えたものの、無常にもするりとボールは腕を抜け、ラインを越えてしまった。守護神の手は寒さで強張っていたようだ。

2-0でバルサを下せば、光明が見えてくるディナモはこのゴールによって意気上がり、勝ちたいバルサももちろん攻める。この先制点はゲームをオープンなものとした。ただし、バルサの圧力が効き始めるのは、30分を超えたあたりからとなる。それまではどうも、嫌なムードにやられていたようだった。恐怖という名の亡霊である。メッシが惜しい場面を作るも、GKショフコフスキの好守がそれを阻んだ。

待望の同点ゴールは33分、ついに生まれた。真綿で締め付けるように、キエフ陣内でパスをつなぎまくるバルサ。ディナモはボールを奪おうとするも、バルサ選手たちはそれをすり抜けていく。最後は中央のメッシから左のアビダルへとボールが送られ、フレンチラテラルのダイレクトの折り返しを、走りこんだチャビがスライディングで押し込んだのだった。美しいゴール。クレ好みのゴール。

同点となる少し前に、サンシーロではエトーがゴールを決め、ルビンをリードしていた。それにこのチャビのゴール。この状態が維持されれば、バルサはF組1位の座を手に入れることになる。気持ちはぐっと楽になっただろう。亡霊を振り払ったチームペップは、気分良くパスを回し続けた。ディナモはただ、奇跡の一発を狙ってカウンターに備えるのが精一杯だった。

 

後半に入っても、流れに変化はなかった。バルサが圧倒的にボールをコントロールし、キエフは自陣でじっと忍ぶ。前半に比べギアは落としているようだったが、バルサの支配は崩れることはなかった。ショフコフスキの頑張りがなければ、スコアに大差が付いていても不思議ではないゲームだった。

とはいえ、ファンの望む逆転ゴールはなかなか訪れることはなかった。バルセロニスタとしてチームに期待するのは、きっちりと勝利しての1位通過チケット獲得。ゆえに1-1では満足はできなかった。だがこういう時にやってくれるのが、クラックたる選手である。時計が気になりだす86分、エリア右前からのフリーキックを、レオ・メッシがゴール右上に突き刺した。自在にピッチをかけたメッシが、最後に貴重な仕事をした。バロン・デ・オロの悪影響など微塵も感じさせない。我らがクラックは頼りになる。

ただ、試合終了間際に激しいタックルを受け、レオは右足首にダメージを負ってしまった。結果論ではあるが、ゴール直後にお役御免にしていればなぁ。ムンディアリートに備えるため、メッシは週末のデルビーに欠場の予定。

そんなこんなで、バルサの大一番は勝利にて幕を降ろした。ここぞのゲームで、再びちゃんと成果を出したチームペップ。11月中旬までの不安定さが姿を消し、インテル戦からの5連勝は見事である。この勢いで、2009年を最高の形で締めくくってほしい。バモス!