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Liga de Campeones 1/4 Final : Ida

強すぎ。前半だけで、セミファイナル行き切符をほぼゲット。

FC Barcelona Bayern Munchen
4 0
4 de Abril - Mie 20:45 h.
Camp Nou : 93,219
Valdes 【】 【】 Butt
Alves 【】 【】 Oddo
Marquez 【】 【】 Demichelis
Pique 【】

【】 Breno

Puyol 【】 【】 Lell
Toure 【】 【】 Altintop
Xavi 【】 【】 Van Bommel
Iniesta 【】 【】 Ze Roberto
Messi 【】 【】 Schweinsteiger
Henry 【】 【】 Ribery
Eto'o 【】 【】 Luca Toni
Cambios
Henry→Keita 【】(74) Altintop→【】 Ottl(46)
Toure→Busquets 【】(81) Ze Roberto→【】 Sosa(77)
Eto'o→Bojan 【sc】(90)  
Entrenadores
Pep Guardiola 【】 【】 Jurgen Klinsman
Tarjetas
Messi (17) Lell (48)
Marquez (90) Demichelis (58)
   
Guardiola (18TR)  
   
   
   
Arbitro

Howard Webb (inglatterra) 【】

名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 1 2 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
12 5 17 Tiros a puerta 3 2 1
6 3 9 Ocasiones de Gol 0 0 0
5 7 12 Corners 1 1 0
1 0 1 Fueras de juegos 3 2 1
8 5 13 Faltas 22 13 9
64% 65% Posesion del Balon 35% 36%
Formacion
先発は予想通り。プジョルが左ラテラルに入っている。最初の交代はアンリからケイタで、イニエスタが前線に移動。続いて、怪我明けのトゥレ・ヤヤを下げてブスケを投入。最後はエトーに替えてのボージャンで、これらふたりは同じ位置同士での交代。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (9)  
Eto'o (12)  
Messi (38)  
Henry (43)  
   
   
   
Reporte

 

なんてすごいんだろうか、このバルサは。カンプノウにドイツの雄バイエルンを迎えてのチャンピオンズ第1戦は、一方的なゲーム展開によって4-0勝利。セミファイナル進出をほぼ決定付けた。勝ちはするだろうとは思っていたが、まさかここまでとは・・・。

翌日のスポーツ各紙には、ペップバルサの偉大さを称える記事が溢れかえるだろう。どれほどの形容詞が与えられるかは、想像もつかないほどだ。全ての選手たちが有機的に結合し、織り成す良質のフットボル。観て楽しく、そして強い。こんなチームが過去、どれだけ存在しただろうか。

試合の立ち上がりは、予想されていたよりも静かだった。攻撃的にいくぞ宣言をしていた両チームではあったが、5分ほどは様子を見るようにボールを進めていく。だがバイエルンがさほど激しくこないと見るや、バルサはガンガン攻めていく。その兆候は5分、斜め方向の飛び出しで守備ラインを突破したアンリに現れた。GKブットを抜き、無人のゴールへシュートを放つアンリ。ただ、このシュートは弱く、寸でのところでデミチェリスにクリアされている。

これはその後に起こるお祭りの、序章にすぎなかった。アンリが行った斜め移動と、そこを狙ったスルーパス。これが実に効果を発揮し、バルサは次々とチャンスを作り出していく。先制点は9分、イニエスタがドリブルで切れ込み、エトーが注意をひきつけて右のスペースへ粋なスルーパス。あとはフリーのメッシが、悠々と流し込むだけだった。

さらに12分、カウンター気味の攻撃から、イニエスタ、チャビとつないでメッシにボールが渡る。ここで“10番”は中央に向かいドリブルを仕掛け、頃合いを見計らって斜め移動のエトーへスルーパス。オフサイドぎりぎりだったが、抜け出したエトーが冷静にブットを股抜きシュートで攻略し、早々と2点のリードを奪い取るのだった。

その少し後の16分、ちょっとした事件が起こる。主審ウェッブが、かなりペナルティくさいメッシへのファールを、逆にシュミレーションだと判断。メッシにカードを提示したことにペップが異様に腹を立て、執拗な抗議の末、退場処分を受けてしまうのだ。ペップは残り時間、スタンド(ベンチすぐ後ろ)から試合を見守ることになる。

ただ、指揮官の不在もバルサを凹ませることはなかった。むしろその逆といえるだろう。バルサはその後も攻め続け、38分には勝負をほぼ決定付ける3点目をゲット。アンリが左サイドをえぐり、そのセンタリングにメッシが果敢に飛び込んでのゴールだった。デフェンサたちに囲まれながらも、負けじとボールに向かって滑り込む執念。お見事!

そしてその5分後、今度は右サイドのメッシがドリブルで中央へ切れ込み、アルベスとおしゃれなワンツー。メッシは直後にファールで潰されるのだが、ポストとなったエトーからボールを奪おうとしたバン・ボメルのクリアがアンリへの絶妙なパスとなり、ティティは難なくこれをネットに突き刺した。4-0。なんてスペクタクル!カンプノウはお祭りムードに湧き上がった。

 

夢の45分で十分すぎるアドバンテージを奪ったとなれば、残る45分は失点をせぬよう、じっくりとボールを回していればいい。注意すべきは集中力の欠如による凡ミスだけであり、チャンスがくればゴールを狙っていけばいいだけである。バイエルンはこれ以上の失点は防ぐべく、守りを整えていた。そこからのカウンターにより、4-1を目指す作戦。リベリーが前線で一人気を吐いていたが、脅威とはならなかった。

バルサ守備陣にとっては、予想外に楽な試合だった。唯一危なかったのは、70分、カウンターからゼ・ロベルトがあわやバルデスと1対1になるか、という場面。だがこれはプジョルの絶妙なるチェックにより、事なきを得ている。さすがはカピタンである。

バルサには後半もそれなりにゴールチャンスはあったが(イニエスタはやはり良い!でもシュートは入らない!)、前半ほどに気合も入っていないので、追加点には至らなかった。ゲームはそのまま、4-0で終了。第2戦に戦力を温存する余裕を手にしたことが、非常に大きい。これ以上望むことなど出来ない、完璧な試合だった。