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Liga de Campeones 1/2 Final : Ida

プレスし、走り、マンチェスターを支配。しかしシュートが足りない。

FCBarcelona Manchester United
0 0
23 de Abril - Mie 20:45 h.
Camp Nou : 95,949
Valdes 【6】 【6】 Van der Sar
Zambrotta 【7】 【5】 Hargreaves
Marquez 【6】 【5】 Ferdinand
Milito 【7】 【7】 Brown
Abidal 【7】 【6】 Evra
Toure 【8】 【6】 Carrick
Xavi 【7】 【7】 Scholes
Deco 【8】 【4】 Rooney
Messi 【6】 【5】 Park
Iniesta 【6】 【5】 Tevez
Eto'o 【6】 【4】 Cristiano Ronaldo
Cambios
Messi→Bojan 【5】(61) Rooney→【5】 Nani(75)
Deco→Henry 【7】(76) Tevez→【sc】 Giggs(84)
   
Entrenadores
Frank Rijkaard 【6】 【5】 Alex Ferguson
Tarjetas
Marquez (43) Hargreaves (72)
   
   
   
   
Arbitro
Massimo Busacca (suizo) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1 Tarjetas Amarillas 1 1 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 9 12 Tiros a puerta 3 1 2
2 1 3 Ocasiones de Gol 2 0 2
5 7 8 Corners 3 1 2
0 0 0 Fueras de juegos 3 2 1
9 3 12 Faltas 20 9 11
65% 61% Posesion del Balon 39% 35%
Formacion

プジョルは累積警告により出場停止。マルケスがセントラルに入っている。デコは久々の出場にして先発復帰。メッシも先発に戻ってきている。左サイドはイニエスタだが、ゲーム中は中盤で下がり目にプレー。後半、最初の交代はメッシに代えてボージャン。一時ボージャンが左に入り、4-4-2ぽくなっていたが、デコを下げてアンリを投入したことで左アンリ、右ボージャンで落ち着いている。

Titular Final
先発 終了時
Goles
   
   
   
   
   
Reporte

マンチェスターという最大の強敵によって、萎びていたバルサは甦った。久々に見る、相手をプレスによって追い詰めるバルサ。ただゴール前でのシュートだけが足りなかった。

チームライカーにとってシーズンでもっとも重要な試合となるこの日、監督は先発に1ヵ月半プレーから遠ざかっていたデコと、リズムを取り戻せてないマルケスを起用する。これはそれだけ台所事情が苦しい証でもあるが、選手たちはその期待に見事に応えてくれた。特に現場監督デコの動きは、これが復帰直後かと思うほどだった。メッシは満を持しての先発出場。

一方のマンチェスターは、大方の予想とは異なり、守備的な布陣を採用してくる。クリスティアノ・ロナルド、ルーニー、テベス、パクと攻撃的な選手はいるのだが、バルサが本調子でないと読んだファーガソンは、ライン統制によって守備を固め、攻撃はカウンターでいこうと目論んだようだった。

ゲームはいきなり、このゲーム最大の山場を迎える。開始1分、ロナルドのヘッドをマークしていたミリート元帥が、故意ならずとも明らかなハンドを犯してペナルティの笛。カンプノウはヤバイと凍りついた。しかしスタンドからの圧倒的な口笛圧力に気圧されたか、ロナルドはこのシュートをまさかのポスト弾。クレのプレッシャー、そしてサン・ジョルディの加護があったのだろう。

九死に一生を得たバルサは、その後マンチェスターを圧倒的に支配する。15分をすぎる頃からは、完全にバルサのペース。中盤での圧力が効き、これでもかとパスを展開するバルサのプレーに、赤い悪魔は防戦一方となっていた。しかし引きこもったマンチェスター(!)は、それはそれで面倒。がっちりと9人で守備を固められると、さすがのバルサ攻撃陣も攻めきれない。

前半、バルサは2度ほど惜しい場面を作っているのだが、エトーのちょっとした弱気やいつもよりキレのないイニエスタ、なによりもマンチェスターの守備戦術によって、明らかなシュートを放つに至っていない。あと一歩のところまでは崩せても、シュートが打てなければ得点は生まれない。他方のマンチェスターがペナルティ以外の決定機がゼロだっただけに、リードはしておきたかった。

 

そして後半。前半終了間際にはバルサのプレーにも慣れ、ややペースを取り戻しかけていたマンチェスターだったが、後半になるとまたもリズムは失っていた。よって、ゲームは引き続きバルサがコントロールしている。惜しかったのは51分、エリア内の狭い区域にてメッシとイニエスタがボールをつなぎ、イニのおしゃれなヒールパスを受けたエトーがフリーでシュートを放ったシーン。まさにバルサという完璧な崩しだったのだが、惜しくもシュートはサイドネットに突き刺さっている。

60分頃にはメッシが疲れの様子を見せていたので、ライカーは元気なボージャンを投入。スタンドは大きな拍手を送っている。この時点でも、ゲームのパノラマは変わらない。ボールを支配するバルサ、守るマンチェスター。バルサの攻めにアイディアが不足しているのも、変化なかった。チームとしてやれることは全てやろうとしてる、それは伝わってきた。しかしシュートに結びつかない。そうしているうちに、両チーム共に燃料が減少し、ゲームは落ち着いたものとなっていった。

そして残り15分となって、お疲れのデコに代わってアンリ登場。さっそく彼は82分、強烈なシュートにてバンデルサールを脅かしているのだが、残念ながらこのミドルシュートは弾き返されゴールならず。43分のフリーキックも威力はあったのだが、やや正面だったことで難なくGKに防がれている。

いつになく走り、いつになくプレスをかけ、いつになくちゃんと試合を支配したバルサ。スタンドの声援もカンプノウらしからぬ盛り上がりで、チームを支えていた。猛烈な口笛の嵐は、クラシコを思わせるほどだった。しかしスコアは0-0で動かず。オールドトラッフォードでゴールを奪って引き分け以上であればバルサの勝利なので、決して悪い結果ではないのだが、支配が圧倒的だっただけに出来れば勝っておきたかった。いずれにせよ、勝負の行方はマンチェスターへ。目を覚ましたこのバルサを見るかぎり、勝敗はどちらに転んでもおかしくはない。