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Liga Española : Jornada 5

いよいよリズムを掴む。攻守良く、前半で勝負を決めた。

FCBarcelona Zaragoza
4 1
26 de Septiembre - Mie 22:00.h
Camp Nou :70,676
Valdes 【8】 【7】 Cesar
Zambrotta 【6】 【5】 Diogo
Marquez 【8】 【4】 Sergio
Milito 【8】 【4】 Pavon
Abidal 【8】 【5】 Juanfran
Toure 【7】 【4】 Luccin
Xavi 【7】 【5】 Matuzalem
Deco 【8】 【5】 Zapater
Messi 【9】 【5】 Aimar
Iniesta 【9】 【5】 Oliveira
Henry 【7】 【5】 Diego Milito
Cambios
Zambrotta→Oleguer 【6】(20) Luccin→【5】 Gabi(46)
Deco→Giovani 【6】(73) Matuzalem→【5】 Herrero(54)
Messi→Bojan 【6】(83) D. Milito→【5】 Sergio Garcia(59)
Entrenadores
Frank Rijkaard 【6】 【5】 Victor Fernandez
Tarjetas
Toure (49) Diogo (64)
Marquez (58) Herrero (67)
  Gabi (72)
   
   
Arbitro
Velasco Carballo (Madrid)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 3 3 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
11 12 23 Tiros a puerta 5 3 2
9 6 15 Ocasiones de Gol 4 2 2
9 4 13 Corners 0 0 0
4 1 5 Fueras de juegos 0 0 0
5 4 9 Faltas 17 9 8
69% 70% Posesion del Balon 30% 31%
Formacion
ロナウジーニョは今回も欠場で、先発は前節とまったく同じメンバー。最初の交代は前半20分、負傷のザンブロッタに代えてウラゲー。ポジションは同じ。続いて後半、殊勲のデコに代えてジョバニ。イニエスタが中盤に位置を下げている。そして最後は英雄メッシに代えてボージャン。これに伴い、アンリが左へと位置を移した。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (5)  
  Zapater (9)
Messi (11)  
Iniesta(22)  
Marquez (45+)  
Reporte

またもメッシが大活躍。一気に試合の流れを引き寄せた。

リヨン、セビージャとの連戦で、いずれも勝負を決定付けるゴールを決めているメッシ。この日も彼の勢いは止まらなかった。抜群の切れを見せるイニエスタと共に、サラゴサ守備陣をこれでもかと翻弄。いま、彼を止めるのは困難を極める作業だ。

あらかたの予想通り、サラゴサのスタイルはバルサにとっては非常に組みし易かった。中盤でボールを保持しゲームを組み立てようとするサラゴサに対し、バルサは積極的なプレスを実行。危険なパスを出される前にボールを摘み取り、ゲームを完全に支配していった。

先発メンバーはセビージャ戦とまったく同じだった。ザンブロッタ、マルケス、ミリート、アビダルと並ぶ守備ラインは鉄壁。唯一負傷交代したザンビーの容態が気になるが、代わりといってはなんだが、近日はプジョルが復帰予定なのが明るいニュース。中盤ではとりわけデコが活きのいいところを見せ、バルサ100試合出場に花を添えている。ベストのデコはもうそろそろと思わせる、高いパフォーマンスでゲームを取り仕切っていた。

試合はいきなり、メッシの電撃ゴールで幕を開ける。5分、右サイドから対角線ドリブルで中央へ切れ込み、アンリが一度ポストとなったところを、豪快にダイレクトでサラゴサゴールへと突き刺して見せたのだ。今日もメッシはアクセル全開、そうスタンドに宣言する得点だった。

しかしサラゴサのリアクションは早かった。直後の9分、左サイドオリベイラの素早いカウンターからミリート、アイマールと綺麗にボールをつながれ、最後はエリア右角に走りこんでいたサパテルが押し込んで1-1の同点。ゲームは激しい打ち合いになるのか、との印象を与えた。

だがそんなムードを打ち消したのが、メッシだった。11分、ドリブルでエリア前までボールを持ち込むと、なぜかここにいたマルケスが潰され、混戦の中デコがボールをエリア内に蹴りだすのに反応したレオが、冷静に決めて2-1。これで一気に流れはバルサに傾いた。

そして22分には右サイドのデコがメッシとのワンツーでエリア内に侵入し、最後は逆サイドに優しく流し込むようなパス。これに詰め寄っていたイニエスタが間に合い、スコアは3-1となった。バルサの勝利、これにて確定。さらに前半ロスタイム、デコのフリーキックが左ポストに跳ね返されたところを、マルケスがヘッドで押し込んで4-1。十分すぎるリードを手に、試合はハーフタイムとなった。

 

サラゴサに元気がなかったというのは差し引いても、前半のバルサは素晴らしいプレーを披露してくれた。プレッシングは速く、選手たちの動きもよく、こぼれ球はほぼ完全にバルサが拾い、多彩なパスでサラゴサを圧倒した。ボールはよく回り、見るものに非常に快適な印象を与えていた。

3点差の後半となると、さすがにゲームはペースダウンする。次の試合は中二日で土曜日。無理をする必要はまったくない。バルサはリズムを低下させるが、サラゴサもモチベーションを失っているのでなんら問題はなかった。

後半に望むものがあったとするならば、それはやはりティティ・アンリのリーガ初得点だったろう。チームメイトもそれを意識し、積極的にアンリへとボールを回す。実際にサラゴサの守備ラインを突破すること数度、GKセサールと1対1に持ち込む場面も幾度もあったが、今回もアンリには運(あるいは思い切り)が不足していた。その多くはセサールの好守に阻まれ、ティティゴールは次回以降にお預け。しかし確実にチームにはフィットしてきており、期待は持てるようになっている。

カンプノウ3連戦を、見事に3連勝で締めくくったバルサ。いずれも相手チームに元気がなかった感はあるが、それだけバルサのプレーが良かったのだといいように解釈する。土曜日のフエラでのレバンテ戦にも心地よく勝利し、この勢いを本物としてほしい。