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Liga Española : Jornada 2

カンプノウ初戦、オサスナを圧倒したカンペオンのフットボル。

 

FCBarcelona Osasuna
3 0
Camp Nou:63,720
Valdes 【6】 【4】 Ricardo
Zambrotta 【7】 【5】 Flano
Thuram 【7】 【5】 Cuellar
Marquez 【6】 【4】 Josetxo
Sylvinho 【6】 【4】 Corrales
Edmilson 【7】 【5】 Muños
Xavi 【7】 【5】 Puñal
Deco 【8】 【5】 David Lopez
Messi 【7】 【6】 Raul Garcia
Ronaldinho 【7】 【6】 Delporte
Eto'o 【9】 【4】 Soldado
Cambios
Deco→Iniesta 【7】(61) Muños→【5】 Nekounam(55)
Ronaldinho→Giuly 【6】(71) Delporte→【sc】 Hector Font(69)
Zambrotta→Oleguer 【sc】(80) Soldado→【sc】 Valdo(79)
Entrenadores
Frank Rijkaard 【】 【】 Cuco Ziganda
Tarjetas
  Muños (29)
   
   
   
Arbitro
Rodriguez Santiago (Cast. Leon)
名前の次の数字はスポルト評価:平均点【5】(監督はムンド)
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 1 0 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
6 5 11 Tiros a puerta 7 6 1
      Ocasiones de Gol      
      Corners      
      Fueras de juegos      
3 6 9 Faltas 24 15 9
% 57% Posesion del Balon 43% %
Formacion
Titular Final
チュラムが今季初先発。ザンブロッタとともに、堅い守りを披露。前線にはロナルディーニョが戻ってきた。交代はオーソドックスだが、ロニーに替えてジュリが入ったことにより、メッシが左方面へ移動している。ジュリが中央寄りに移動することもあり。エトーも含め、そのあたりは変幻自在。
先発 終了時
Goles
Eto'o (1)  
Eto'o (26)  
Messi (36)  
   
   
Reporte

昨年はカンプノウで苦戦したオサスナに、圧勝。

試合は事実上、キックオフ直後に決まった。開始わずか1分、バルサは最初の攻撃でいきなり先制点をゲットするのだ。エリア左側でロナルディーニョがボールを持ち上がり、デコとの壁パスを交えたあと、フェイントダッシュでオサスナのエリア内に深く侵入。こうなれば、あとは中央で待つエトーに優しくパスを送るだけだった。エトーはチェックを受けながらも、きっちりとゴール。

これでバルサは一気に気持ちが楽になり、伸び伸びとゲームをコントロール。いきなりの失点にショックを受けたオサスナはプレーに精彩を欠き、まったく驚異とはなり得なかった。バルサは(特に前半は)やりたい放題といったところ。

正直なところ、アギーレ監督を失ったオサスナの今季は苦しくなるだろう。少なくとも今回の彼らにリーガ4位の面影はなく、目指すべき方向性を失っているように見られた。アイディアだけならまだしも激しさや気迫もなく、それではバルサは抑えきれない。ゲームは終始バルサが支配した。

そんなオサスナが相手であるので、多少考慮して判断する必要はあるだろうが、バルサ選手たちのコンディションはなかなかに上々といえる。モナコではセビージャに往復ビンタを食らってしまったが、しっかりと練習を重ねるにしたがって動きは向上中。ツアーや代表戦の影響は感じられなった。猛烈プレスのチームと対峙した時に真価は問われるが、現時点では好印象。

そしてスーペルコパでのセビージャ戦、リーガ開幕のセルタ戦で不安視されたディフェンスも、今回は断然安心して見られた。驚きだったのはカピタン・プジョルではなくチュラムを先発に起用したライカー采配。たとえプジョルであっても、コンディションが万全でなければローテーションにするという意思表示だ。

この監督の決断は功を奏し、カピタンの穴を埋めたチュラム、右ラテラルを担当したザンブロッタともに、「さすが」というプレーを連発。ザンブロッタは最初こそ硬めだったが、時間が経つにつれ存在感を増していった。チュラムの堅さは言及する必要なし。オサスナは大したチャンスも作ることなく、カンプノウを去ることになった。

試合はといえば、26分のエトーの追加点でほぼ完全に決まり。最終ライン、左ラテラルの位置まで戻っていたデコから、上がっていたザンブロッタに向けてのパス。これは相手デフェンサにヘッドで阻止されるのだが、バックパスになったそのボールを抜け目なくエトーが奪取。そのままポルテーロと1対1になり、右足アウトサイドで小粋にバセリーナで決めた。ファンタスティック!

さらにその10分後、左ラテラルの間でのんびりとパスを交わすポルテーロにエトーが詰め寄り、ボールをカット。エリア右で“溜め”を作り、スペースに入ってきたメッシにパスを送る。そしてメッシは恐ろしく冷静にポルテーロの股抜きでゴール。前線で惜しみないプレスをかけるエトーの献身さが生んだ2得点だった。

 

とにかく今日はエトーが素晴らしかった。“最初のデフェンサ”として彼が圧力をかけるからこそ、相手は焦って初歩的なミスをする。そしてそれをガッツリと活用するデランテーロとしての能力。2ゴール1アシストという数字に文句の付けようはないが、エトーがプレスでボールを奪った回数はさらに多い。世界最高のデランテーロであることに疑問の余地ナシ。今季も彼がピチーチの最有力候補だ。